セザンヌ展

 その後は今回の目的、ポーラ美術館のセザンヌ展に行く。
 明日が最終ということなので、何とか行かねばと思っていた。ポーラ美術館の収蔵品だけでもけっこういいものが揃っているのだが、今回はブリジストンとかからも貸出があるということで、けっこうな充実度のはずだったのだが。

 いきなり注意書きがあり、箱根の噴火警戒レベルが3に上がったため、借りていたものは総て返却しているという。借用していたのは10数点。なので今回観ることができるのは、収蔵している8点のみだという。これはちょっと残念だ。手元にある出品作品リストによると他館収蔵品こうなっている。

「林間の空地」諸橋近代美術館
「ウルビノ壺のある静物上原近代美術館
「オーヴェールの曲り道」富士美術館
「ポントワーズの橋と堰」国立西洋美術館
「りんごとテーブルクロス」三菱一号館
「曲った木」ひろしま美術館
「カシスの港」国立西洋美術館
「縞模様の服を着たセザンヌ婦人」横浜美術館
「帽子をかぶった自画像」ブリジストン美術館
「水の反映」愛媛県美術館
ガルダンヌから見たサント=ヴィクトール山」横浜美術館
「大きな花束」国立近代美術館
「レ・ローヴから見たサント=ヴィクトワール山」個人蔵
「城のあるスミュールの眺め」東京富士美術館

 セザンヌの風景画の代名詞ともいえるサント=ヴィクトワール山が一つも見れなかったのは残念だったが、その分常設の印象派の絵を十分に堪能させてもらた。特にモネは最近ずっと試している10〜20メートル離れて鑑賞するのが面白く、自分の目の中での視覚混合を楽しんでいる。これまでポーラ美術館のモネの中では少し敬遠気味だった「ルーアン大聖堂」や「睡蓮」がとても楽しめた。一番良かったのは、多分「つみわら」だと思う。