東京国際ブックフェア

朝からけっこう大変な1日。午前中は年に1度の健康診断。胃カメラならぬバリウムも飲むのだが、下剤使ってもなかなか出ない。出きったのは夕方近く(汚い話だな)。
当日は賞与の支給日。ここ数年支給月数は据え置きなのだが、なんとなくみんなゆとりある顔をしているような気もする。当然こっちは出ない。当り前の話だが。
ということで午後2時少し前に会社を出て東京ビッグサイトに向かう。埼玉からだから軽く1時間半以上かかる。当り前のことだが遠い。それでももう5年以上こんなことを続けている。仕事を抜けてという部分もあるし、まあ仕事の延長上ということもある。以前は飯の種になりそうなことはないかと、真面目に考えながら行ったものだが、最近はどうもそういうこともない。しいていえば、どこが元気がある出版社かどうかの当たりをつけにいくということくらいか。
毎年のブースの大きさ、陳列する商品群とかで、なんとなく出版社の勢いを感じたりとか、老舗出版社がどことなく元気がないとか、そういうことを一方的に決めつけたりとかしている。それはなんとなく当たったりもするし、そうでない場合もある。ここ何年かでいえば例えばディスカバー21であったり、ミネルヴァ書房であったりとか。なんとなくな勢いを感じる出版社なのだが、今年はというとやはり池澤夏樹個人編集 による日本文学全集が好調だとかいう河出書房新社や図鑑ものがそこそこ売れている(もうちょっと前の話か)創元社あたりだったかと思う。まああくまで個人の感想。
HATENAがブースを出しているのに驚いた。これまでも出展しているが気がつかなかっただけかもしれないが。

電子書籍関係はというとやはり必ず行くのはやはりボイジャー。なんでも片岡義夫作品を全部電子化するとかいう話らしいが。

そして小学館のこのロゴとかになんかしんみりしてしまう自分がいる。


などといいつつも今回のブックフェア、一番の関心事は新文化のサイトだ。案の定、最新号の一面を飾った栗田の民事再生の記事が大きく張り出してあった。なんとも象徴的なあまりにも象徴的な記事。聞けば来年からは長く続いた7月開催から9月開催になるという。誰かが訳知り顔に、夏場の時期はもっと集客のある業界に買い取られた可能性もあるのではとか言っていた。多分根も葉もないことだとは思うが、なんとなくうなずけてしまう自分もいる。ひょっとしたらこういう形で展開するブックフェアは最後かもしれないなどとも思ったりもする。自分自身この業界にあとどのくらいいられるかもわからないのだし。