東京富士美術館

越生梅林の昼過ぎに出てここに向かう。ここ一月ちょっとで3回目。かなり気に入ってしまった場所だ。運営主体があれなので若干のアウェイ感は漂う。受付、警備員、監視員、キュレーター、たぶんここの運営に関わる総ての方々がそちら系であることは一目瞭然な訳でもあるから。
とはいえ、ここのコレクションに関しては文句のつけようがない。素晴らしいの一言だ。この点に関しては素直に会長先生に感謝しなくてはいけないかもしれない。この美術館は周辺一帯の丘陵全部があちら系大学のキャンパスであり、ある種キャンパスの一画に立地している。そういう意味じゃこの大学の学生さんは羨ましい限りだ。授業の合間とか、午後の授業が休講になったとかそんな風にぽっかり時間が空いたときには、ふんだんに絵画鑑賞が出来る。素晴らしい環境である。母体のあれさがなければ自分もここで勉強したかったかも。
でもやはり八王子の山の中という立地はちょっとしんどいな。この辺一帯には中大、法政大、帝京大、工学院大などが割拠している。このへんに大学がキャンパス構えたのは80年代〜90年代にかけてだが、少子化に伴って交通の便の悪いこうした郊外型キャンパスは敬遠されるようにもなってきているようだ。個人的にも大学は街中にあるべきだとは思う。
話はどんどんと脱線していくが、東京富士美術館の話だった。今回もまた印象派の部屋に長く滞在した。その他ではルネッサンスからロココあたりのものもけっこうな時間を費やした。フラゴナールブーシェも楽しんだ。