年末年始のこと、高齢化時代の温泉旅館とか

娘が年末年始、塾の泊まりこみ特訓とかで三泊四日留守にするので、いつもの家族旅行は中止。子どもが頑張っているので、まあ自粛じゃないけど妻と二人で家で大人しくしていようかとも思ったのだが、今回の正月休みはみょうに長いじゃない。そうなるとずっと家にいて介護夫アンド主夫しているのもしんどいし、とにかくp「おさんどん」したくないということだけで頑張って宿をとりました。
いつも行っている淡路のホテルは抽選で外れる。30日、31日で第二希望で申し込んだからだったのか。その後、ネットで空き情報みると30日は空いているのでこれを申し込む。淡路まで行って一泊はあまりにもしんどいので、帰りに途中でどこかで宿がないかと12月の20日頃に深夜ネットでググってみると、郡上八幡のホテルが大晦日で部屋ありとなっていたのでこれをゲットする。
てなわけで30日早朝、合宿に行く娘のために弁当を作ってやり、駅まで送っていってから妻と二人で旅立ちました。淡路、郡上八幡、最後に妻の実家の長野にという三泊四日の小旅行である。帰宅して車の走行距離を確認したら1600キロくらい走っている。ほとんど車の移動だけしていたような旅行である。けっこうしんどかったね。こういうハードな旅行とかが寿命をどんどん縮めるのかもしれんな。
淡路はいつもの南淡路ロイヤルホテル。健保の契約施設なんで一泊8000円である。年末年始にこの値段はたいへん有難い。とはいえ関東から行くのはいくらなんでも遠過ぎる。でもそこそこ美味いものが食べれて、そこそこの温泉につかれるので、貧乏人としてはやはり捨てがたい。
もう5〜6回は着ているリピーターさんである。ホテル側でも何人かは顔なじみになっていて、「いつもありがとうございます」とか「今回は娘さんは」みたいに声をかけてもらったりもする。「娘は今回は受験で合宿してます」とか応じると、「うちの子どもは去年大学を卒業してだいぶ楽になりました」みたいなやりとりをしたり。こういうのもいいものだと思う。
ただし今回は妻と二人なので、妻は温泉には入れず部屋のユニットバスだけになった。なんだかんだいっても娘と一緒だといろいろ妻の面倒みてもらえるのだが、これがないとどうにもならないから。しかし狭いユニットバスに妻を入れるのもけっこう大変だった。実際ホテルのユニットには手すりとかは一切ないし、けっこうバス内が滑る。滑り止めマットは宿泊の際は必需品なのだが、今回忘れてきちゃったので。かなりの体力使ってどうにか一回入浴させたけど、けっこう疲れた。
二日目の郡上八幡はというと、本当に予備知識なしに予約したのでどんなものかなと思っていたのだが、意外や意外、なかなか赴きのあるそこそこの宿でした。
ホテル郡上八幡 公式サイト|奥美濃温泉郷・郡上温泉
晦日だというのに一人2万弱の宿泊料金だったのでちょっと不安もあるにはあったが、食事も中々美味かったし、温泉もけっこうよかった。露天風呂も崖下には渓流が流れていたりして、けっこう趣があったし。
さらにここも部屋風呂があったので妻はここにと思っていたのだが、どんなものかと見学してたら係りの人がお手伝いしますからと言ってくれた。それで夕食後に行ってみると、係りが待っていってくれて、しかも入浴介助用の車椅子も容易してくれていた。そこですべてお任せしたのだが、入浴から洗うのまでかいがいしくお手伝いしてくれたようで、妻は大満足していた。
温泉とかに行っても、子どもがいても施設によっては入浴できないことも普通なのだが、今回はきちんと入浴ができた。ホテルでこういうサービスをしてくれるところなどはほとんど初めてだったのでたいへん有難かった。個人的にはもう三ツ星レベルである。
一泊ではあったけれど、風呂好きの私はそれこそ三度四度も風呂につかっていた。次もこうした妻へのお手伝いをお願いできるかどうかはわからないけれど、このホテルはなんとなくリピーターになりそうな予感がする。実際、淡路から帰ってくるときにちょうどいい場所でもあるから。
しかし温泉宿でのこうした入浴介助とかは、今後もっと需要が増えるんじゃないかという気もする。たとえば男性が母親を連れて温泉に行くなんていうニーズもあるだろうし。そういうとき個室風呂とかでないとまったく対応できないわけだし。もちろんタダでとはいわない。宿泊料にオンでもいいし、別途料金でもいい。実際、今回だって妻の入浴でこれだけよくしてもらえたので、これは有料でも全然かまわないとも思ったくらいだ。
ホテル、旅館業界の方、施設のバリアフリーとか、そういうハード面ももちろん重要だけど、ソフト面のサービスもいろいろ検討する余地とかもあるんじゃないかとも思ったね。