線量計を入手

ついにというか、やっとというか、線量計を、ようはガイガー・カウンターを入手した。お盆休暇の前にヤフオクで入手した。新古品で16000円也である。ロシア製の簡易型SOEKS-01Mというやつである。これを安いと思うか高いと思うか。やっぱり高いということになるのだろうな。
ちなみにアマゾンあたりでは新品で28000円くらいである。ヤフオクでは23000〜27000円あたりとなっているが、少し前までは40000前後していたはずだ。福島原発事故以来、放射能汚染についてはきわめて重大な問題になりつつある。関東一帯でもあちこちでホットゾーンが存在するとの報道もあり、日常的に関心も高まっている。
そういう状況なので線量計に対するニーズも高まっているのだろう。5〜6月くらいにはかなりの品薄状態で、それこそ政府が発表する放射線量の数値を情報操作するために、ガイガーカウンターの出荷停止命令を出したというデマさえ流れたという話もある。
入手したものは、ほとんど使用されていない新古品であるから、16000円はまあまあ割安かなとも思う。とはいえもし福島での事故が起きなければ、こんなものはまったく不要の長物である。たぶん1年前くらいだったら5〜6千円で入手可能だったのではないかと思う。実際、手にしてみるとけっこうチャチイ印象ももつ。チープなMPプレイヤーといった趣である。とはいえ3.11フクシマを経た世界にあっては、ある意味必需品なのかもしれないなという気もする。
ちなみにお盆休暇の旅行中も帯同してあちこちをこっそり計ったりもした。房総千倉の海岸でも何箇所かで計ったが思いのほか線量は少なかった。福島第一原発から海中に流れ出した汚染水のことはずっと気になっていたのだが、海流の関係なのだろう、千葉ほうに流れてくることはないのかもしれない。まあ福島あたりは親潮黒潮がぶつかるところでもある。汚染水は一種の塊のようにして太平洋を回遊しているのかもしれない。
旅行中一番高い線量をたたき出したのは、旅行の最後に立ち寄った葛西臨海公園の池に隣接した部分の大きな庭石のあたりだったかな。どこぞの官房長官風にいえば、ただちに人体に影響が出るほどの数値ではない。しかしフクシマがなければ、たぶんこんな数字はないだろうなという程度の高さではあった。
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