「政治家の議論ムダ」 細田元官房長官、エネ政策めぐり

http://www.asahi.com/politics/update/0805/TKY201108050474.html

「政治家が何でも法律で世の中を動かせると誤解している。無駄な議論を続けない方がいい」。自民党細田博之官房長官が5日、再生可能エネルギー特措法案への対応を協議する党の特命委員会でこう言い放った。
細田氏は通商産業省(現経産省)出身。特命委は法案の賛否で激論をかわしてきたが、顧問としてマイクを握った細田氏は「結論から言うと、どっちでもいい。政治家が何かを考えても当たったためしはない」と語り、「実態が合わなくなったら民主党のせいに(すればよい)。こだわらず気楽に決めましょう」。
キツネにつままれたような空気の中、議事進行役が「これまでの16回の議論は何だったのか」とつぶやくと出席者は爆笑。ある議員は「これまで原発推進で頑張ってきた人だが、方針転換を迫られ、人生を達観したのでは」と解説した。

うわ〜、すげえ〜なこの人という感じである。政治家だし、このくらいのこと普通に思ったり、私的な席では言うこともあるだろう。でもいちおう公党の公の会議での発言なんだろう、もう少し言葉選べよなとも思う。まあそれ以上に、自民党の政治家なんてしょせんこんなものなんだろう。
細田氏、元官房長官福田康夫首相の懐刀だった人でしょ。東大出の官僚出身の二世議員、頭もいいし、血筋も悪くない。ある意味出来のいい重鎮であるはずなのに。
「政治家が何かを考えても・・・・」「民主党のせいに」、ひど過ぎるよな。
それをまた「原発推進で頑張ってきたので、方針迫られ、人生達観」って、ほとんどフォローにもなんにもならない解説を加えられても。
たぶん次の総選挙では確実に政権に返り咲くであろう政党の内情がこんな程度だということ。今の与党の体たらくとともによく確認しておいたほうがいいのかも。でもって結論的には、政治対する深い深い幻滅みたいな感覚か。政治的無関心ニヒリズムファシズムをもたらすというのは、よくいわれることなのだが、日本の政治状況をつらつら目にするたびに思うよ、「なんかやばくないか」と。
それにしてもこの会議の議事進行役が「これまでの16回の議論は何だったのか」とつぶやくと、一同爆笑っていうのも、いったいどんな会議なんやら。おそらく議事進行役は山本太一あたりなんだろうが、彼のブログではこの件は一切触れられていないようだ。
http://ichita.blog.so-net.ne.jp/2011-08-05-1