もしも小泉が今、総理大臣だったら

単なる思いつきのネタである。私はあんまりこの御仁のことを評価していない。外交面ではアメリカの言いなり、経済政策については、経済哲学もなく、たまたま周囲に集まった新自由主義者の神輿に乗って、自由化、民営化を推し進めただけの人。自民党をぶっ潰すだけでなく、日本という国を変質させたと思わざるをえない。
ただし政治家として、リーダーとしての資質はそれなりに備えていた。郵政民営化一本で選挙に打って出て歴史的勝利をもたらしたあたりの政治感も凄いと思う。ほとんど思いつきのワンフレーズで相手を煙にまくところも凄かった。相当に優秀なスタッフがついていたんだろうとも思う。
元々は政界きっての変人だったし、政策的には郵政民営化一本、たぶんこれしか頭の中にない、ワン・イシューだけの政治家といえる。名古屋市長の河村の減税とも相通じる部分だとも思う。
そこでネタである。もし小泉が今総理大臣をやっていたら、震災対策とかをテキパキやっていただろうか。当然自民党政権であり、原発政策を推し進めてきた歴史的連続性とかもあるなかでである。
小泉さんならたぶんこんなことをいって煙にまこうとしているのだろうか。
「人生いろいろ、被災もいろいろ、原発もいろいろ」
そしてかっての小泉政権時代の世論というか風潮そのままでいえば、例の自己責任論の風が吹きまくっていたかもしれない。曰く、「もともと地震が多発する地域で、地震になれば津波も起きる。なのに高台ではなくて海の近くに住んだうえでの被災だ。これはまあ事故責任でやってもらうしかないだろう。国に責任をとれといわれても困る」
なんたってだね、ボランティアでイラクに出向いた人たちが拉致されたら、そんなところにわざわざ行くやつが悪いという風潮が蔓延したんだよ、小泉時代は。被災者を悪し様にいう輩がいたって不思議じゃない。
おまけに小泉あたりからは、震災対策の特効薬は「郵政民有化の推進」とかの発言も出ていたかも。それで都会の人間は「オー、やっぱりそうだよな」くらいの反応していたかもしれない。
ええと、あくまでネタですけど。ついでだから、最近とんと発言のない河村名古屋市長、いっちょうネタふってちょー。
原発対策には減税が一番」