トニー・カーティス死去


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トニー・カーティス - Wikipedia
またまた懐かしいスターの訃報である。典型的な二枚目俳優として60年代に人気のあった人である。この人の映画をけっこう観ている。おそらく映画を観始めた頃、TVの洋画劇場とかで放映されたものによく出ていたのだろう。代表作の「手錠のままの脱獄」や「お熱いのがおすき」のほか「空中ぶらんこ」バートラン・カスター主演で監督はなんとキャロル・リードだった。「ペティコート作戦」「求婚専科」「グレートレース」「ボストンの絞殺魔」などなど。
二枚目でにやけた感じもあり、軽めの恋愛コメディ系が多い印象だが、けっこう様々な映画に出ている。「手錠のままの脱獄」ではオスカーの候補になったが、基本的には演技派ではない。彼のように一度二枚目のレッテルが張られるとなかなかそれを払拭できないものなのだろう。例えば肉体派とかアクション系とレッテル張られたカーク・ダグラスには最後までオスカーがこなかったようにだ。
ハンサムで調子の良いプレイボーイの印象が強いのは、そういうタイプの配役が続いたためだろう。「お熱いのがおすき」もそう。「ペティコート作戦」もそんな感じだったし、「求婚専科」も。でも一番はやっぱり「お熱いのが〜」の印象なんだろうな。
個人的にはなぜかこの人をナタリー・ウッドとセットで覚えている。当時を代表する美男美女さんだったからか。それとも「求婚専科」の印象が強かったからか。
また「絞殺魔」もけっこう印象的で、あれでオスカー取っても良かったんじゃないかとさえ思えるくらい熱演していた。けっこう目とかに狂気を思わせる部分もある人だった。
バイオグラフィーにある「パリで一緒に」はホールデンとヘップバーンのコメディだった。確かトニー・カーティスはデートリッヒやピーター・セラーズ等とともにカメオ出演だったような記憶している。まあそれだけ当時人気があったということか。
20世紀後半のハリウッド、銀幕を飾ったスターの一人だったのだとは思う。冥福を祈る。