二つの市長選

住んでいる鶴ヶ島市と以前住んでいたふじみ野市のそれぞれの首長選挙の投票日が本日あった。個人的には、どちらかといえばふじみ野市のほうが興味があった。やっぱり例の市営プールでの女児死亡事故の件があったから。部下である当時の教育委員会の課長、係長に業務上過失致死だったか、有罪判決が出て確定している。それに対して最高責任者であった市長の責任はというと、確か半年間の俸給の50%カット。いずれも記憶なので違っている部分もあるかもしれない。
しかしあのプール事故については結局原因からなにから、うやむやのままで終わった感がある。事故の直後には司法の場で真相が究明されることを期待するだのという言い訳が市の執行部や市議会から出ていたようにも記憶している。でも刑事裁判で争われるのは直接的な違法行為の事実関係である。民事についてはこれも記憶ではあるが、とっくの昔に示談が成立していたはずだ。
小学生の娘さんはなぜあの時、あのプールで死ななくてはならなかったのか、原因と思わしきものは、ある程度類推できたはずだった。あのプールが設計段階から構造的に危険なプールであったからである。躯体としての構造自体に問題があったうえに、無責任きわまりない委託管理がまかり通ってきたことなど。そのへんが重層的に積み重なった挙句の事故だったということなのだろう。
いましがたネットでググってみると、どうやら現職が敗れたようだ。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/091026/stm0910260045002-n1.htm
プール事故もある程度影響したのだろうか。まあ普通にいえば、多選批判みたいな部分だったのだろうとも思う。合併前の町長時代から合算すると6期を務め上げ、今回当選となれば7選目である。さすがに市民目線からしても顔を挿げ替えようみたいな意識が生まれてもいたしかたないということなのだろう。
それに対してわが町鶴ヶ島はどうか。なにか一環して盛り上がりに欠けた選挙だったような印象。1期勤めたばかりの現職に民主党系の新人が挑戦するという選挙だ。1期目に特に失点となるようなこともなかったので、現職有利ということになるのだろうとは、なんにも考えないでも思った。実際当地での政治情勢なぞ、一般市民の耳目に入ってくるものなどなにもないのだよ。ここらは田舎だからね。
ただもれ伝え聞くところでは、今回の新人さんはもともと現職市長とは比較的近しい間柄だったとか。なんで対立図式にいたったかはよくわからんが、国政レベルの影響が出ているのだとか。衆院選でもこのあたりの選挙区でも当然のごとく自民党の現職議員が破れ、民主党候補が当選した。鶴ヶ島市長は自民党の現職議員に近い立場だったため、当選した民主党議員が対立候補を仕掛けたみたいな、まあそういう感じでやってます的な図式だったとかなんとか。
まあ真偽はどうかわからないけどね。で、投票いったかって。そりゃとりあえず行きましたよ。市民の義務だからね。最初はあんまり関心もないし棄権するかみたいな気もあったけど、とりあえずそれもないだろうとも思い、夜の7時過ぎにきちんと行きました。もちろん妻も一緒。まあ遅い時間だったから、投票所のある中学校の入り口に車をつけることもできたので、車椅子への乗り移りもスムーズにいった。入り口はけっこう段差ありまくりで、仮設のスローブもついていた。でも暗くなっていたので最初はスローブがどこにあるかがわからなかったけど。でも、やっぱり学校はみんな等しくバリアだらけなんだよな。
それで誰に投票したかって、それはとりあえず秘密にしておこう。
ネットでググってもふじみ野市はちゃんとニュースになっているのに、鶴ヶ島のほうは全然報じられていないみたい。このへんも地域格差というか、単純に田舎だからということなのか。ようやくいろいろ探してみると、どうやら現職が当選したらしいのだが、とりあえず本当かな。