介護サービス担当者会議

朝10時過ぎにケアマネとヘルパーステーションの担当者が自宅に来て久々担当者会議を設けた。現在妻は週1回水曜日にヘルパーによる身体援助1、生活援助2の自宅介護を受けている。生活援助は料理を妻が作るのを手伝うこと、身体が1ついているのは料理を作る間の見守りということであるらしい。水曜日にサービスを入れたのは当初通所リハが週1回でそれが水曜日のため、料理を作る時間が遅くなるためということだった。通所リハはその後月曜日にも入れて週2回になっている。妻の機能維持のことや入浴のことを考えると、通所リハを増やしたいのだが、なかなか空きができないこと、主に送迎の空きができないということだった。
週1回のヘルパーなのだが、基本食事は妻が食べるものだけという限定で、いちおう娘が作るものも一緒に作ることだけは大目にみてもらっているのだが、結論的にいうと食事を食べている間の時間があくこと、さらに食事終了後の後片付けは本人もしくは、娘がやること、あるいは帰宅後に家族=私がやることが基本であるとして、生活援助の1を減らしてもらいたいというのがヘルパーからの要望で、それをのんだ。
私としては週に1度だけ家事から解放されるということでヘルパーがきてくれることが有難かった。実際、遅く帰っても流しや台所に山のような洗い物があるのに、がっかりしつつまず帰宅して最初にクリアする仕事という風に思ってやっている。自分で食事を作り、家族で食べた後でもまずのんびりすることはなく、第一に汚れた食器類の後片付けからはじめるわけなのである。まあ普通にどこの主婦、奥さんたちがやっていることだし、主夫でもあるわけなのだから、しょうがないことではあるのだろう。でも週に1度だけヘルパーさんが来たときだけはそれがパスできると思っていたのだが。
これまでもことあるごとにヘルパーからは、これは出来ません、あれも出来ませんということを言われたことがある。ふじみ野時代にはクリアできていたことがだ。ふじみ野時代に訪問ヘルパーは週に3回、そのうち2回は昼間も入っていた。それこそ買い物のつきそいもあり、食事の手助けから掃除なんかもお願いしていた。本来妻として母親としての家事を行ううえでの手助けをいただくということを本人及び家族の要望としてだしていてそれを生活援助として行っていただいていた。
それが鶴ヶ島に越してきてからというもの、それは出来ません、あれも出来ませんなのである。主婦として、母親としての家事を行うための援助はできない。あくまで本人のためだけというのである。そもそも介護保険の規定では家族がいる場合は、生活援助は原則できないのだとも言われた。それではふじみ野時代はどうだったのかと聞いてみると、おそらくふじみ野市はそれほど煩くないのでしょうという。ようは鶴ヶ島市はかなり厳格にそれぞれのサービスに対するチェックを行っているということなのか。あるいは総論的にとにかく介護サービス、福祉サービスに対する敷居を高くしようとしているということなのかもしれない。
私がケアマネに対してちょっと揶揄するように、「だから鶴ヶ島では老老介護で、年老いた奥さんがだんな殺すような事件が起きるんだね」と言ってみた。ケアマネはあの事件は全然性質が違うと思いますと答えた。でも、その後に鶴ヶ島は老人が多いから・・・・・、とだから介護保険のサービスに厳しいチェックを入れることで支出を抑えようとしている部分があるようなニュアンスのことも話してくれた。
鶴ヶ島市の財政状況が厳しいというのは市報等からもじょじょに伝わってくる。なぜそうなったのかはわからない。ただ人口や様々な規模からすると相応とはちょっと思えないあの役所の立派さとかからすると、箱モノに湯水のごとく金使った結果なのかななどと推測する部分もある。あのスカスカな感じの大きな箱モノが本当に鶴ヶ島の人口規模で必要なのかな〜と。
しかし財政状況が厳しいといっても切り詰める部分は実はいろいろある。セーフティネットに直結する福祉サービスにいろいろチェックをいれていくのは如何なものかと思う部分もある。もともと障害者である妻の公的な福祉サービスを介護保険でというのはお国が勝手に決めたことである。それでいてお年寄りが多いので介護サービスも切り詰めてという市町村の事情で障害者のサービスも切り捨てられていく。うちの場合でいえばヘルパーさんのサービス、それも週に1回のサービスの30分すらも削られてしまうのである。
なんだかんだいっても藤縄市政のやっていることっていうのはこういうことなんだな。市長になる前には福祉施設の長とかやられていたとかいうけど、基本合理的な考えの方だし、市政の問題点としてはとにかく財政の改善というのが第一義的なのだろう。市長の無理無駄を廃していくという姿勢、問題意識は極めて大切だとは思うけど、それが末端の職員にとってどう行動指針となっていくかとなると、とにかくサービスを切り詰める方向でということなんだろう。それがセーフティネットであろうがなかろうが。このへんは小泉改革の影響とかも大なのかもしれないな。
鶴ヶ島は老人が多い。当然、どんどんと介護保険サービスへの支出も増えていくだろう。でも財政状況は厳しい。サービスへの支出も本当に必要なものかどうかに厳しくチェックを入れていくべきである。切り詰められるべきものにはとにかくメスを入れていく。介護の基本は家族が行う。これが日本的は福祉の基本である。公的介護には頼るな。自己責任でやってくださいと。
極論だろうけど、こういう考え方でいくと、役所の窓口規制、水際での門前払いとか増えていくのだろうな。確か3年連続で餓死者を出した北九州の生活保護関連の役所の対応の問題と同等なものを予感する。鶴ヶ島では老老介護の果てでの殺人事件とかが日常茶飯に起きていくなんてことはないのかな。そういえばあの事件に対する市のコメントとかあったのだろうか。市長のブログにもそれらしい記述はなかったようにも思うが。