そしてネズミの王国へ

LA市内観光はウィルシャーグランドホテルに戻って解散。我々はHISのミニバンに乗っていよいよアナハイムに。道程はだいたい1時間くらいでしたか。夕暮れのフリーウェイはけっこう帰宅車で混んでいるけど、まあ片側3車線以上、ところにより6車線くらいある。おまけにカー・プール・レーンという強い味方もあり、すいすい進む。
このカー・プール・レーンは2人以上乗っている車の専用車線なんだとか。渋滞緩和、排ガス問題とかそのあたりのもろもろで始まったものらしい。この車線を1人乗り車が走っていてつかまるとかなり高い罰金とられるらしい。この方のブログが判りやすいですね。
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日本でも導入してもとも思わないわけではないけど、初手から無理。これって車線が多くなくちゃあかんでしょう。片側2車線の高速でこれやっても駄目。というかですね、いくら国土の広さが違うとはいえ、やっぱりフリーウェイを標榜するなら片側2車線はあきませんということなんだろうかな。
でも国土の広さとはいえ車の台数比からすると日本の車線の少なさはやっぱり問題がいろいろあろうかとも思うところもある。ようはモータリゼーションの発達や基幹産業としての自動車産業の成長度を計算、予測することもなく、無為無策に収支してきた道路計画みたいなことに起因するのかもしれないのかな。結局、国交省の無策っていうことになってしまうのだろうか。
まあそんなことを全然考えることもなく、いよいよネズミ王国にたどり着く。本当にフリーウェイを降りるとすぐそこはネズミ国の入口なのである。すぐにホテルに着いて運転してきたHISのスタッフがチェックインの手続きしてくれてお部屋に到着。前にも書いたけど、3人で泊まるのにエクストラ・ベッドの用意ができていない。もうHISの人間帰っちゃうし、単語つなげてフロントに文句たれても、「お前の部屋はベッド2つなの」とけんもほろろ。しょうもなくすごすごと部屋に戻る。
まあベッドは立派なクイーンタイプが2台だからなんとかなるだろうと、ここは妥協。娘が一人で寝たいとほざくので、ここは一家の長として、妻と娘に君たちが一緒に寝なさいと厳命。せっかく立派なベッドなのである、一家の長として、せっかくアメリカくんだりまで来て、くつろげないというのは絶対に嫌とばかりに、ここは妥協せずにベッドを死守した。
それから部屋をいろいろチェック。とりあえず風呂・トイレをチェック。けっこう広いのだが、バスタブはなし。シャワー・ルームには頑丈そうな手摺がきっちり備え付けてあり、シャワー・チェアも用意されている。ある意味完全なバリアフリー・タイプである。これで3日間風呂に入れないことが決定したのだけど、まあ洗い場もない狭い洋風風呂で妻の介助するのであれば、この方がはるかに使い勝手がいい。このへんはこちらのリクエスト通りになっていて嬉しかったかな。
ただしベッドが、少し高すぎる。ホテルのベッドだけに分厚いマットレスが二段重ねなのはいいのだが、これがちょっと妻には高すぎるのだ。まあなんとか這い上がるようにして利用はできたのだが、バリアフリー・ルームといっても細部はいろいろあるのだな〜とは思った。いや、へたするとこのベッドの高さも実はアメチャン仕様なのかもしれない。
ホテルはディズニーランドホテルというディズニー直営のところ。アナハイムにはここの他に直営ホテルが後二つあるのだが、ここが一番古い。おそらく開園と同時に出来たものらしい。ホテル内のレストランの名称もステーキハウス55となっていたくらいで、やっぱりsince1955がウリなんだろうと思う。
しかし築54年ということは、やっぱり古い、あるいは古めかしいということになるのだろう。でも部屋は綺麗だったし、もうホテル全体がディズニーの世界みたいな作りだったから、それはそれで良かったと思う。ただしここにしろ、やはりディズニー直営は近隣のホテルに比べて相当割高でもあるのだとか。まあこっちはパックで料金払っているから、よくわからないのではあるが。
もっともこっちはもともとこのホテルをリクエストしてはいた。なんでか、由緒正しい直営ホテルに泊まりたかったからかって、いいえ、とにかくディズニーランド・パーク徒歩圏内のホテルに泊まりたかったからです。
ようは車椅子の妻を連れての移動なので、とにかく徒歩で移動できる至近距離を前提にした訳。パークで遊べば夜遅くまでになるだろう、それからバスだのタクシーだのという移動手段に頼るのはちょっとな〜という思いがあった。
このホテルの場合、ダウンタウン・ディズニーを通ってパークまでは徒歩で10
分くらいということだったので、ロケーションとしては一番良いかなと考えたわけだ。まあたぶん二度はないだろう本家ディズニーランドに来るわけだから、由緒正しい直営ホテルでそこそこ優雅に過ごしたいという思いもないわけでもなかったけど。
ホテルに着いたのが8時頃だったか。いろいろ部屋で荷物開けたりもろもろしているとすぐに9時を回る。時差とのからみでいえば、ずっと起きっぱなしでいる。しかも明日からは2日間、丸々ディズニー漬けで遊び回るのである。早めに休めよという囁きもありそうなのに、それから一家はお出かけするのである。
一応アバウトにたてた計画では、とにかく2日目、3日目はパークとカルフォルニア・アドベンチャーで遊び倒そう、とにかく元を取るまではみたいな感じ。4日目は朝8時過ぎに代理店スタッフが迎えに来るので荷造りでいっぱいいっぱいになるだろう。そうなるとお土産ものやらなにやらの買い物するのはこの日しかないという結論になる訳。だもんで、寝不足でだいぶ足とかにきているのに本場ディズニーで妙にテンションだけは天井一杯までいっている家族三名は、いざダウンタウン・ディズニーへ買い物に行くことにしたわけ。
このダウンタウン・ディズニーというところは、ようはお土産物屋さん、それぽいブティックとかのお店や飲食店が軒を連ねる一大ショッピング・モールみたいなところ。12時過ぎまでけっこう人で賑わっている。行ったことないので個人的には比較できないのだが、舞浜のイクスピアリだっけ、あれの本家版みたいなものらしい。

ここのディズニーストアが半端なく大きい、土産物はたいていここで揃うという話を聞いていたので、ぜひ行って買い倒してやろうではないかと、テンション上がりっぱなしで向かった。
しかしダウンタウン・ディズニーの賑やかさ、半端じゃないね。祝祭空間というか、なんつうか。広場の真ん中でライブやってたり。レストランからもバンドの演奏とかも聞こえてきたり。金と時間と語学力があれば、より楽しめそうなのだろうが、まあ今日はとにかく買い物ということで目指すディズニーストラ、ワールドアンドディズニーへ行ってみる。確かに広いはね。舞浜のディズニーランドのなんだっけ、ワールド・バザールとかにある土産物屋さんを全部くっつけたくらいあるんじゃないのかな。
品物はというと、圧倒的に衣類が多い。そして誰かのサイトで読んだのだが舞浜の土産物屋さんのように缶入りお菓子がほとんどない。アメリカ人はお菓子とか買って職場とかで配るという習慣がたぶんないのではとそのサイトの方も書いていたけど、どうにもそういうことなのかもしれない。
まあお菓子類はいざとなったら空港免税店あたりでマカデミアナッツでもいいか、「はい、ハワイ行ってきました」みたいな感じで。てなことでとにかく衣類系、Tシャツとかを買いあさることにしました。
ここでポイント、単にdesneyのロゴや、タグのメイド・イン・チャイナは出来るだけ避けねばならぬということ。買ってきても、「そう、連休中に舞浜行ったんだ。混んでたでしょ」でかたずけられちゃうから。そこはそれ、俗物とののしられようが、やっぱり本家であることがわかる記念品が欲しいというのが、やっぱり人情でしょう。とはいえアナハイムだの、パークだのと入っていては、なんかいかにもマガイモノぽいでしょう。そこでまあさり気なくというわけでもないのだが、とりあえず55の数字、あるいはsince 1955と入っているものを出来るだけ選ぶようにしました。
しかし比較的安めのものをと思いつつも、だいたい一番安いTシャツでも20ドル前後。ちょっといいかなと思うと35〜40ドル超えまで。少なくとも舞浜では絶対3000円以上のTシャツなぞ買いませんのに、やっぱり気が大きくなっているのですね、気がつけば両手に半端じゃない衣類抱いてレジに向かう私。基本はお世話になっている方へのお土産、そこに少々自分のもの、さらに娘のもの、妻のものなどなど。ゆうに250ドル超え。もうテンション上がりっぱなし。
ちなみにこのハイテンションの買い物はこの日だけにとどまらず、3日目の夜に1度、さらに最終日のわずか10数分でホテル内の土産物屋さんでも炸裂することになります。
ほんでもって意気揚々と土産物屋さん後にしたのがほぼ11時半くらい。ダウンタウン・ディズニーもまだまだ人出けっこうあり。思い出すと、夕飯食っていないので私たちってば。さすがにこの時間だとレストラン系はなし。まだやっているファースト・フード系をなんとか探して、くそまずいベーグルとドーナツの合体したのみたいのをみんなで食す。飲み物はあま〜いレモネード。絶対体によくないのはわかっているけど、考えると本日口の中に入れたものって、12時前にファミマで食ったサンドイッチだけみたいな訳。とにかくなんか口に入れておかねばみたいな感じだったかな。
ホテルに戻って気合でシャワー浴びる。まず娘に浴びさせて、それから妻の介助して最後に自分の用をすませて。気がつけば時間はほとんど2時近かったか。いったい何時間寝ていないのだろうなどと思いつつようやくベッドに入る。
そこで大変な事実に気づく。明日からの2日間、我々はパークホッパーという2日券で、その間パークとカルフォルニア・アドベンチャーの出入り自由というチケットを持っているのだが、このチケットに特典がいろいろついていて、その中に$100以上のお買い物で15%ディスカウントというクーポンがついていることを思い出した。それつかわなかったよね、私ってば。15%っていうことはほとんどTシャツ一着分なわけで・・・・・・。ぶつぶつ自分のことを呪いながら、ようやく眠りにつく、みたいな感じで。