新宿〜書店にて

昨日は旅行代理店と最終打ち合わせのため家族で新宿まで行ってきた。その後、高島屋だの東急ハンズだの紀伊国屋とかへも行ってみる。
いや〜、都会だな、人が多くて、多くて。しかもおしゃれな若い人たちがたくさんいるし。なんか久々に都会に、しかも休日なんかに行くとだね、若い娘さんとかで微妙に綺麗な人がたくさんいるような気がしてならない。こっちが田舎者、おのぼりさんみたいな部分もあるにはあるのだけど。娘さんたち普通にスタイルがよく、小顔の綺麗な顔立ちでいらっしゃる。おまけにみんな華やかな夏服着てて。なんかオジサンの心象風景はアーウィン・ショウの「夏服を着た女」に出てくるオヤジみたいな感じでしたね。
と、このへんは脱線です。代理店での打ち合わせをすませてから東急ハンズで旅行グッズとかを物色。その後、娘が本屋に行きたいというので紀伊国屋に連れて行く。この新宿南店は建物丸々一つが本屋さんだから売り場面積としてはたいへん大きな本屋さんなのだが、ワンフロアはさして広くない。いろいろ本を物色するためには各階を上に行ったり下に行ったりしなければならない。まあそういうのは普通といえば普通なのである。この手の本屋は昔でいえばもう閉店した池袋の芳林堂とか、大阪の旭屋とかそういうタイプだな。今までただ単に本屋好きとしても、また仕事とかでも行っているのだが。これが車椅子利用となるとなんともかったるいのである。
それこそ目的の本を探すためであれ、ぶらぶら本を物色するにしろ、その都度エレベーターを利用しなくてはならない。本屋のエレベーターというのはたいていの場合、いつも混んでいて待たされることも多かったりする。やってきても満員とかもある。なんにしろ普通だとまず利用しないのだが。しかし車椅子となるとこれ以外に上下階への移動はできないので、律儀に待たなくてはならない。
こうなると本屋さんというのもなかなかにバリア的で利用しずらいなとも思う。結局車椅子利用だと、ワンフロアでとにかくだだっ広い本屋さんが一番理想的ということになる。そう梅田の紀伊国屋みたいなところ。でも都内でもワンフロアで大きな店はまずない。スケールはやや小ぶりではあるがせいぜい池袋の旭屋あたりになるのだろうかね。
娘は欲しい本を探しに階下のコミック売り場に一人でいく。私と妻は3階フロアをぶらぶらするのみだった。しかし最近は本屋さんでぶらぶらする時間もないし、こうやって大きな書店に来ても以前のようなワクワク感がなくなっている。それだけ余裕がない生活、人生送っているということなんだろうな。子どもの頃、たぶん中学とか高校くらいの頃はほとんど毎日のように本屋に寄っては意味もなく時間をつぶしていたような記憶がある。なんだかんだいってもあの頃は暇というか、無為に過ごせる時間が沢山あったのだろうね。
ここのところずっと欲しいものは、金でも女でもなく、ただ一言「若さ」と冗談半分に言い続けている。それはそれとして、正直思うのは有り余る時間を持て余して無為に毎日毎日を過ごしていて、ぶつぶつ、ぶつぶつと様々な意味での欲求不満、漠然たる将来への不安とかもろもろ抱えていた、そういう時代に、そう「あの日に帰りたい」ということなのかもしれないな。
本屋さんでわくわくしなくなるのには、まあそんな意味あいもあるのかもしれない。