THE BEATLES〜ビートルズ・デジタルリマスター版

ザ・ビートルズ、遂に待望のデジタル・リマスター登場 | BARKS
http://www.barks.jp/news/?id=1000052964:TITLE
テレビとかで見聞きしていた。しかし発売数日でいきなり150万枚売り上げたという。いったい誰が買っているんだ。やっぱり主力は金持っている団塊リタイア組あたりだろうか。

ザ・ビートルズ最新リマスターCD
『最新リマスターCD:14作品』
2,600円(税込) 2枚組 3,700円(税込)
ザ・ビートルズ BOX』
TOCP-71021〜71036  35,800円(税込)
ザ・ビートルズ MONO BOX』
TOCP-71041〜71052-53  39,800円(税込)

アルバムそれぞれ各2600円。セットで35800円はちょっと手が出ないな〜。でもちょっと気になるというか、聴いてみたいなと思っていた。たまたま娘と近所のTUTAYAに行ってみたら販売用もレンタル用も目立つところに全点陳列してあった。レンタルのほうは150万の売れ行きの割りには、どれもレンタル中になっていない。結局、保存用だから欲しい人はみんな購入するんだろうね、こういうのは。他にもDVDで借りたいものがあったのとりあえず2枚借りみる。
A HARD DAYS NIGHT-STER
ABBEY ROAD
まず「A HARD DAY'S NIGHT」から聴いてみる。どのくらい変わったのだろうか。うん、ビートルズだ。でもいつものビートルズだし、ようわからん、とこれが第一印象。なんとなく音が大きくなった。後は・・・・・・。これもなんとなくだけど楽器の音が少し鮮明になったかな。でもこれもなんとなくだけど、シャリシャリ音が増したような気もする。なんだデジタル処理したといってもドカシャリが増しただけか。
結局良くわからんのよ。まあ我が家の年季の入ったパイオニアFILLあたりでは違いがわからんのだろうなとも思った。それでも一応持っている87年版CDに取り替えて聴いてみる。なんだ同じじゃないかみたいな印象。それでももう一度リマスター版セットしてみると、あれ、あれれみたいな感じ。やっぱり違うん。楽器の音が一つ一つクリアになっている。そしてボーカルもキレがあるし、ジョンやポールの息遣いとか、息継ぎみたいな部分までリアルに聴こえてくる。なるほどね、ノイズ処理とかもされているようだし、デジタルリマスターというのはこういうものかみたいな感想をもった。
とはいえ、もともと耳にはほとんど自身がないから、例えばアルバム通してというのではなく、曲ごとにブラインドで流されたら正直どっちがどっちみたいなことになってしまうかもね。
しかし久々に、本当に久々に聴く「A HARD DAY'S NIGHT」はいいね。曲が良いのはもちろんのことだけど、ジョン、ポールのコーラスとかも改めて素晴らしい。あとはギターの音、とくにアコースティックな部分がくっきりとしている。それにジョージのリッケンバッカー360-12の音も。子どもの頃にこういう再生聴ければもっとギターうまくなったのにとか、もっとちゃんとコピーできただろうにとか思う。
あの頃はレコードだったし、何度もアーム上げては下げてを繰り返したものだ。でも思うにビートルズの音は実はこんなクリアなサウンドとして聴くものだったのかどうか。あれはやっぱりモノ音源の45回転シングルでチープなプレイヤーで聴くのがよかったんじゃないか。音はこもるけど、もっとやわらかいものだったし。それがCDとなるとこんなにエッジ効かせたものになるんだから。こういうのはどっちが良いのかどうか。もちろん技術の最先端で聴くデジタルサウンドのほうが素晴らしいのだろうとは思うよ。でも我々にとってのビートルズていうのは、自分の人生と重なる部分、それこそ様々な場面で聴いたという記憶とのシンクロにあるんだから。ただの音の良し悪しは二の次なんだよね。
私の場合のビートルズ体験は小1から。7つ上の兄の影響でよく聴いた、聴かされた。小2のときに「ヤアヤアヤア」を一緒に観にいったのが、初めての動くビートルズだった。その頃にはハーモニカで「恋する二人」とか吹いたりもしてたから、まあまあ早熟なほうなんだろう。もう46〜7年つきあっているんだな。
ビートルズは2010年には解散40周年になるのだとか。そうだね1970年から40年を経過するわけだ。それを思うとけっこう長生きしているんだな自分もみたいな気にもなってくる。そういや「LET IT BE」はいまだにDVD化されていないから、そろそろ出てきていいのではないかとか、ポールやリンゴの悪い知らせとかがないようにとか、まあいろんなことを考えてしまうね。
こうやってまたビートルズを聴く機会が増えるのは、まあいいことなんだろうな。デジタルリマスターにしろなんにしろ、こういう機会でもないと最近はアルバム通して聴くなんてことはまずありえないわけだから。アコースティックな部分がくっきり聴けるのだから、次に聴くのは「ビートルズ・フォー・セールズ」あたりかな。たぶんあれが一番生ギターを多様したアルバムだと思うしね。
とりあえずこうやってまたビートルズを聴き楽しい一時過ごせることが、普通に嬉しかったりする。