シェリル・クロウ

ジョン・メイヤー聴き始めてから近年のアメリカン・ロックに目覚めたとか、別にそういうことはないのだがなんとなく数珠繋ぎ的に聴いてみました。
ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・シェリル・クロウ
きちんと聴いてこなかったけど、けっこう耳にしてはいたと思う。「エリン・ブロコビッチ」のエンディング曲とかもそうだったはずだし、好きだったんだけど。けっこう好みのタイプなのになんであんまり聴かなかったのだろうね。こういうのも巡り合わせみたいな部分もあるのだろう。
音的にはカントリー、ブルースがバックボーンにあるフォーク・ロック系である。南部系、アーシーな感じだが、それがやや可愛い系の声とけっこううまくマッチしている。この人はたぶん日本では想像できないくらいにアメリカ本国で受け入れられているに違いない。たぶん鉄板でアメリカではスーパースター的なミュージシャンなんじゃないかと思う。そしておそらくイギリスではこの音楽は受け入れられないだろう。
この人の音楽、声は、アメリカ南部のカントリーミュージックが命みたいな保守的な人々にも受け入れられているだろう。トラックの運ちゃんも絶対にカーラジオでトラック転がしながら聴いている。日々の退屈な仕事と週末の狩猟、テンガロンハットとサングラスみたいなディープサウスのおっさん達にも受け入れられる、そういう音楽だ。カントリーとブルース、でも黒人のやる音楽じゃない。きちんとした出自の白人のおねえさん、ちょっといける美人系が演っている音楽。まさしくアメリカン・ミュージックである。
この人のノリはアメリカン・ロックのメイン・ストリームに沿っているんだろうと勝手に思っている。オールマン・ブラザース、スティーブ・ミラー、レイナード・スキナードとかたぶんその手の私が好きで良く聴いてきたサザン・ロック系の流れに近いと。違っているかもしれないけど、私はとりあえずそういう風に聴いてみた。