デジ造を買う

http://www.princeton.co.jp/product/pc/pcaacu.html
PCデポで日替わり目玉商品として1980円で売っていたのでこれはもう単純に衝動買い。USBオーディオ・キャプチャ・ユニットというものだ。どういうものかというと、オーディオに接続してレコードやカセットのアナログ音源をパソコンにデジタル音源として保存するという代物だ。USBオーディオアダプターの一種なんだろうな。
これはひょっとするとひょっとして捨てきれない例のレコードコレクションをPCに落としてCDに焼くという一連のいつかはやりたい一大構想を実現化できるかもしれないとちょっとした予感を感じさせます。
で、やってみた。オーディオの外部出力端子に接続する方法もあるのだろうが、とりあえずヘッドホン端子のミニプラグで接続した。とりあえずビル・エヴァンスの『エブリバディ・ディグス』のA面をセット。思考錯誤の末PCに落とし込みは成功する。LPレコードをプレイヤーにかけるとPCのモニターでエフェクトの上下があり、音源を取り込んでいるのが視覚的にはわかるのだが、ヘッドホン端子使っているので音としてのモニタリングができない。つまり音を聞きながらというわけにはいかない。そのへんの使い勝手が今一つな感じだ。さらにはLP1枚取り込むとなると、当然A面、B面それぞれをかけなければならないのだ。
そして取り込んだ音源の編集。例えばLPのA面一枚通してかけて取り込めば、4曲入っていればその4曲丸々が一つのファイルになってしまう。そこで添付されている「POD SOUND RIPPER」というソフトを使い、曲と曲の切れ目で切断して1曲づつ別のファイルにして名前をつけて保存するという、まあこういう操作をしなければならないわけだ。
とそこまでやってみて思った。そんな時間がどこにある!結局これも老後のためにとっておくべき様々なものの一つになってしまうわけだ。現在私の老後箱には、ドストエフスキーの全作品を筆頭に、オードリィ・ヘップバーンの全DVD、ジョン・フォードの主要作など半端じゃなくぎっしりと詰め込まれている。LPのデジタル音源化もこの中に入ってしまうのだな。
とはいえこの機器というかまさしく大人の玩具なのではあるが、玩具として考えるとけっこうコストパフォーマンス優れた楽しい玩具ではある。そう割り切ってLPをやめてシングル盤を何枚かパソコンに落としてみた。大貫妙子の「ワンダー・ラスト」原田真二の「ティーンズ・ブルース」などなど。捨てきれずに20年以上の時間生き残ってきた品々である。
「ううっ、楽しい。テクロノジー万歳!」