国リハ再訪

妻の傷病手当金の請求書類を医師に書いてもらうために、久しぶりに国リハへ行く。書類を書いてもらうとはいえ、いちおう外来受診をすることになるので朝9時過ぎには病院の受付をすませた。約二ヶ月ぶりのことだ。医師も妻にはやさしく接してくれた。
病棟に行くと担当だった看護師はお休みだという。熱心に妻のことをみてくれた方だったので、残念だった。何人かの看護師さんが妻を囲んでにこやなに対応してくれた。入院中はけっこうきつい対応をしていたベテラン看護師もとても優しい笑顔を見せてくれた。私が最近はほとんど一人で着替えてくれませんと笑ながら言うと、にこにこしながら「○○さん、駄目でしょう」と口々に妻を諭していた。
病棟のあとはOT室、PT室を訪れて、それぞれ担当の先生方に挨拶をした。売店で代えのリハビリ・シューズを購入した。食堂で昼食もとって、昼過ぎに帰った。妻はここに延べで六ヶ月入院していた。妻にとっても、私や娘にとってもいろいろな思いが残った場所だ。退院して二ヶ月とはいえなかなかに感慨深いものがあった。
入院中妻が仲良くなった小学六年生の男の子とその家族とも偶然会った。山梨から毎週1〜2回、通いでリハビリを行っているという。脳挫傷で車椅子、意識障害など、けっこう重度の障害を抱えている男の子だ。入院中、指でVサインや親指を一本立てて挨拶をすると同じようなしぐさを返してきた。今回も同じようにしてみると、やっぱりサインを返してくる。あまり表情のない顔に心持、笑顔も戻ってきているような気がした。この子にも少しづつ、少しづつ回復の兆しが確実に現れているようだった。