自宅へ行く

 1時少し前に病院へいく。今日は外出予定を入れていたので、すぐに妻を連れ出す。昼食はふじみ野のラケルへ。ここでの外食も三回目。車椅子連れの客も珍しいのだろう、すっかり覚えられてしまったようで、見知ったウェイトレスから「いつもありがとうございます」と声をかけれらる。二週間ぶりで外食をとったのだが、ここでも妻の回復ぶりを確認した。ほとんど食べこぼし等もなくなりつつある。
 食事の後は自宅へ連れていく。車を家の前につけてから、左足に短下肢装具をつけ玄関ドアまでは介助つきで歩く。寝室のベッドに座らせて少し休ませてから、階段を登り二階リビングまで。うちの階段は左側にだけ手摺がついているので、登りには用をなさない。狭い階段で左脇を支えて登らせるのはかなりの重作業だったがなんとか二階まで到着。階段の右側にも手摺が必要であることを確認する。
 二階では、おそらく妻の退院後には彼女の生活の中心になるだろう和室からリビングへの移動導線を確認した。しかし我が家はもともと狭いのに収納重視してあちこちに戸棚とかを作ったから壁らしい壁が少ない。どこに手摺をすえつけるか、いやすえつけられるのはどこかみたいな感じになった。妻には壁や家具等を伝い歩きするみたいにしてくれれば、最低限の改修ですみそうな気もするのだが。床に並行した手摺を設置するスペースはほとんどないので、縦型のバーを何箇所かにつけることになるだろうか。さらにいえば、4点杖を使っての移動が主になるような気もしてきた。もともと狭いだけに室内を車椅子でというのは端から無理だとは思ってはいたが、最低限の手摺と4点杖を複数使用すればなんとかなりそうな予感もしてきた。
 二階のトイレも使ってみたが、狭いトイレが幸いしてなんとかなりそうな感もあった。ただし、ここにも一、二箇所は手摺が必要になるだろう。最後に階段を降りて一回目の自宅検証を終了。何回か行ってから次の段階として自宅で一泊させるみたいな段階にすすむのだろうとは思った。
 病院に戻ったのは5時少し前。いったん病棟に戻ってからまた1階に行き歩行自主トレ。前日よりも長い距離を歩いた。恐る恐るだが介助の手を加えずに歩行を見守った。こと歩行に関しては、日一日と向上していることが確認できる。
 病棟に戻ってから担当看護師と少し話しをする。医師に木曜日の面談をしてもらうよう取次を依頼する。いよいよ退院あるいは転院もスケジュール化してくることになる。
 看護師から病棟でのADLの一貫として、食事の際のエプロンをやめること、食事の後、食器を自分で洗うことを提案される。エプロンに関しては食べこぼしも少なくなってきているからとの理由だ。最後に妻が希望していた携帯電話については、時期尚早とのことでペンディングになった。