手術は無事終了

 手術は8時45分からとのことだったけど、子どもが学校にいく時間は8時。子どもを見送ってそれからバタバタと準備をして家を出たもんで、医療センターに着いたのは10時頃だった。
 今日は珍しく6時に起きてきちんと飯を炊いた。二週間くらい飯炊いた記憶がない。子どもの朝飯もサトウのご飯とかカップ麺とかが続いていたからさすがにちょっとみたいな感もあった。でも冷蔵庫には卵もない。しょうがなく冷凍庫にあったベーコンとミックスベジタブルを炒めてだしたら、娘のやつベーコンだけ食べてミックスベジタブルは綺麗に手をつけずに残した。卵であえちゃいえば食べるのにな。
 病院では3Fの手術室に直行。家族控え室でずっと待っていたのだが、いつのまにか眠ってしまったみたいだ。11時半頃に目を覚ましたが妻はまだ出てくる気配なし。しかたなく7F病棟にいくと前々日入ったばかりの病室が代わっていた。異変があっても対応できるナースステーション近くの病室。再び3Fに戻ってしばし待つ。12時半頃ようやく主治医と担当医に付き添われて妻が移動ベッドのまま出てくる。主治医からその場でお話をいただき、手術は成功とのこと。ほっと一安心した。
 妻は麻酔は覚めはじめているのだけど、目を瞑っていて眠っているような様子。よびかけると目を開け返事はする。少し頭が痛いこと、喉が渇いたことなどを訴える。でもまた目を瞑ってしまう。
 病室に戻ってしばらくすると浅草に住んでいる妻の下の弟がきてくれる。正月に奥さんのお祖母ちゃんが亡くなられたとのことや仕事が半端じゃなく忙しいということで、ここのところご無沙汰をしていた。話を聞くといろいろと大変らしい。しばらく病室にいてから私の昼食につきあって食堂で小一時間話をした。主には妻の実家のことなど。実家も義父、義母とも高齢のためいろいろと心配ごとがあるという。
 3時過ぎに入れ替わりで彼の奥さん(自分にとっては義妹にあたるんだな)が来てくれる。子どもが風で寝ているとか、今年上の子は小学生、下の子は幼稚園とそれぞれの準備で忙しい中わざわざ駆けつけてくれる。本当に有難いことだと思う。妻に呼びかけるとドレーンの通った頭を掻いたりしないようミトンをされた妻は、手をふって答えた。なんとなくその仕草が可愛らしい。
 5時前に義妹も帰り、私も子どものお迎えがあるので6時過ぎに病院を出た。
 妻の状態はまずまず安定しているようだ。形成した右側の頭はやはりへこんだままだ。骨セメントで形成したとはいえ、丸く形状まで整えてもらうわけにはいかないようだ。まあ、髪の毛が伸びてくればこれは目立たなくなるだろう。人間の頭なんてけっこうデコボコしているものなのだから。ただし坊主頭である間はちょっと目立ちそうだなとは感じた。
 そのほかでは妻は下唇の真ん中あたりの感覚がないという。麻酔の影響であれば良いのだが、新たな麻痺だとしたら問題だなと思う。口角障害による涎や食べこぼしがだんだんとなくなりつつあるのが、また始まる可能性もあるわけだから。明日、行ってみた時に症状を訴えるようだと、医師に相談する必要もあるかもしれない。