アマゾン

 年末にこの『愚か者死すべし』を含めて3冊の本をアマゾン・ドット・コムで購入したんだが、注文して6日後に発送が今後一週間くらいかかる旨のメールがきた。おいおい、それはないだろう、って感じで文句メールを書いたら翌々日にはものが届いた。一緒に注文したのが『言論統制』(中公新書)と『東京スルメクラブ』(文春)の3冊だったんだけど、おそらく『東京スルメ〜』が品薄になったんだと思う。で、それが揃うのが年明けになるということのお知らせメールだったんだろうけど。以前はこういう時、『○○○』は品切のため、他のものを先に発送しますみたいなメールとともにとりあえず先にあるものから発送してたんだけど、どうしちゃったんだろうねアマゾンも。やっぱり年末進行で仕事が追いつかなかったんだろうかな。それとも個別発送すると送料が余計かかるから、そのへんを切り詰めようという例のコストカットの発想なんだろうか。
 で、文句たれるとすぐに品物送ってくるのは、当然品切とはいえ、こうしたクレームや事故用(落乱丁とか不良品交換とかのために)の取置きがあるからなんだろうね。結局どこの世界でも通用する法則ではあるけど、ブーたれ勝ちっていうことかな。まあこっちもある意味同業みたいなことやっている部分あるから、そのへんの仕組みもある程度は推測できるけど。
 でもね、ネット書店っていうのは、結局出来るだけ早く本を入手したいから利用するわけだし、もし手に入らないのなら、その理由をメールなりですぐに返してくれてなんぼなわけ。だから一週間近くたってからすぐには送れませんは、やっぱりまずいと思うし、最近のアマゾンはこんなことやっているんだとしたら、そこらの本屋さんで注文するのとあんまり変わらないなとも思ってしまうわけ。といいつつ、それでもやっぱりアマンゾンを利用することには変わりないけど。やっぱり便利だし、ある意味今の本屋さんって、なんか本を探したり、なんか面白いものないかな〜って暇つぶすには、雑然としすぎているような気もするわけ。それ以前に自分の本の購買傾向が変わってきている部分もあるようにも思う。例えば、衝動買的になんか本買おうかなっていう時にはブックオフだし、この本が読みたい、買いたいっていう時には、ネット書店だし。で、アマゾンなら1500円以上で送料無料だし、たいていの本なら送料かからないでしょう、すると持って帰る時のかさばりとか、重いとかっていう思いもしないですむし。
 まあ、本にかかわる仕事してて、これって自分の首を自分でしめているような部分もあるけど、最近の読書家ってこういうような傾向の人増えているんじゃないかとも思うわけ。