ワインスタインとリーフフィルター

 朝、カミさんを風呂に入れる。西洋式のバスタブはかなりハードルが高く、これならバスタブがないシャワータイプの風呂にすれば良いと後悔している。

 現地時間では24日なのだが、テレビはCNNもFOXもさかんにワインスタインのニュースを流している。

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 例のmetooのきっかけとなったセクハラの大物プロデューサーの裁判のことだ。どうも5〜6件訴えられているうちの4件くらいで有罪の判決が出たようだ。といっても英語がわからないので、あくまで雰囲気的に理解しているだけ。

 その後CMになったのだが、向こうのCMが妙に面白い。ちょっと興味を引いたのが、雨樋に枯葉が溜まって取り除くのがけっこう面倒という人向けに、雨樋に水だけを通して枯葉の類をシャットアウトするリーフフィルターなる代物。

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 これがなんとも便利というか、これって一戸建てのオーナーにはけっこうひきがあるのではないかと思った。調べてみるとこんなサイトで全米で絶賛販売中のよう。

 これって日本でもあたるかもしれない。ホームセンターとかで扱ってもそこそこの需要があるかもしれない。実際、雨樋なんてほとんどメンテしないから、枯葉が溜まったりすると雨樋の用途が果たさないし、雨樋自体のもちもよくない。

 もっともこのフィルターが付けられるのはかなりしっかりとした雨樋なので、日本で一般的な割とチープな雨樋にはつけるのは多分難しいとか思ったりもする。

 まあ朝、出かける前になんとなくテレビ見て思ったことなんだけど。

LeafFilter Gutter Protection | End Gutter Cleaning Forever

機内食と映画について

 シンガポール航空は確かにサービスがいい。しかもきちんとエコノミークラスにも日本人のCAがいる。これは本当にありがたい。

 飲み物のサービスもけっこうな頻度でやってくる。アルコール類もビール、ワイン、ウィスキーとなんでもありだ。11年前のデルタもビールが出るには出たが、おかわりしたら品切れだと言われたけど、そういうこともない。座席はちと狭く、男性にはちょっとばかりきついけど、まあ耐えられないということもなかった。

 食事は洋食と和食から選ぶことができてけっこう美味しかった。画像は夕食ではなくて軽食の朝食なんだけど、これもなかなかしっかりしていた。

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 機内では映画も新しいものが観れるのだけれど、英語で日本語字幕というのがまったくない。新作映画もいくつか話題のものがあるのだけれど、よくて日本語吹き替えで、なかには英語、英語字幕とか中国語字幕ばっかり。やっぱりニーズの問題なのかもしれない。最近の映画の中では割と気になっていた『ジョジョ・ラビット』があったのだが、これは日本語吹き替えなし。途中まで英語だけで観ていたのだけど、さすがにしんどくて中断。

 結局、行きの行程で観たのは、フォアキン・フェニックスがオスカーをとった『ジョーカー』。とはいえこれからウキウキで海外旅行に行くときに観るにはあんまり相応しい映画ではなかったかな。

ジョーカー(吹替版)

ジョーカー(吹替版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

  個人的にはバットマンもあまり好きではないので、『ジョーカー』にもあまり反応しない。緊迫感、切迫感のある重厚な映画だけれど、あまり好きなタイプではない。底辺で不幸な生い立ちのコメディアン志望の青年がいかにして狂気の世界に入り込んでいくかを克明に描いてはいるのだが、そこから稀代の悪党へと変身するところが今一つというところか。

 とにかく機中ではほとんど寝ることができず、続いて『Crazy, Stupid, Love』なるコメディ映画を観た。まったく事前知識なく観たのだけれど出演者は豪華、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングエマ・ストーン等が出演のラブ・コメディ。まあこれについては特に語るべきものなし。なんでも2011年制作だとか。

 

ラブ・アゲイン(吹替版)

ラブ・アゲイン(吹替版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

アメリカ旅行に行く

 子どもの卒業旅行と親の子育て卒業旅行を兼ねてアメリカに行くことした。子どもすでに卒業旅行の国内版はもう2回くらい友だちと行っているのだけれど、海外はいろんな都合が重なりおじゃんになっていた。それで暮れになんとなく勢いで家族で行くことになった。

 場所は西海岸、2009年に行ったときとまったく同じ。アナハイムに4泊して(前回は3泊)、ロスの周遊観光して。ほぼ行程のすべてをディズニーランドで過ごすというもの。

 なんでこういう観光になったか、一つには子どもが無類のディズニー好きだから、ほぼそれに尽きる。そしてもう一つは車椅子のカミさんを連れての旅行となると、あまり移動が少ない方がいいということ。できれば同じ宿で、あまりあちこち行かない方がいいという判断だ。さらにいえばディズニーランドは完璧なリゾート地だし、治安も多分アメリカでも一番いいところでもある。言葉のわからない東洋人でも、とりあえず観光客で金落としてくれるということで、それなりにもてなしてくれそうだと思った訳だ。

 当初は、11年前にアナハイムなので、今回はオーランドのディズニーワールドという風にも思ったのだが、あそこはパークの広さが山手線の中くらいあるということで、移動にけっこう時間がかかる。いろんな乗り物に乗ったりとかでけっこう気を遣うかなどと考えて、10年以上前とはいえ一度行っているアナハイムにということに決めた。

 しかし日増しに感染が広がるコロナウィルスのこともけっこう気になってはいた。でもアメリカではコロナよりもインフルエンザが猛威をふるっているという情報も入ってきている。アメリカ人は基本、マスクとかしないので、日本みたいにマスクをしていると重病人がうろついていると誤解されるとかいろんな話も出ている。なので、一応マスクはそこそこ用意はしたけど、飛行機内ではしていても向こう着いたらマスクはやめようみたいなことを話し合ったりもした。

 航空会社は行きも帰りもシンガポール航空。なんでもサービスでは定評があり5つ星エアラインなんだとか。11年前はデルタ航空で、愛想のないCAの上から目線的サービスだったので、そのへんはちょっと期待できるかと思った。

 18時半出発だったのでかなり余裕をもって14時半くらいに成田に着いた。駐車場はこれも前回も予約した成田空港駐車場。

駐車場 | 成田国際空港公式WEBサイト

 空港周辺の民間駐車場に比べるとかなり割高だけれど、空港に一番近い駐車場であることと、障害者割引が受けられるのでアクセス面も考えてここがベストだと思った。実際、事前のシミュレーションでも6日間でだいたい5千円弱ということだったと思う。

 そして空港内だがやっぱりコロナの影響なのか、やや閑散とした感もないでもない。

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ドルに両替する

 昨今は海外での決済はほとんどがクレジットカードですますらしいので、以前に比べると現地通貨で大金を持っていくなんてことはないらしい。まして今ではトラベラーズ・チェックも利用されていない。確かアメックスが2014年に販売を終了したと何かで読んだことがある。

 しかしこれまでの旅行のときどんな風にしたのかというと、これがほとんど記憶がない。といっても自分自身は海外旅行って二度しか行っていない。1回目は新婚旅行でオーランドとニューヨーク、2回目は家族でロスとアナハイム。で、その時の記憶はというとこれがもう朦朧というかほとんど皆無。多分、新婚旅行の時はおそらくドルとトラベラーズ・チェックと両方持って行ったように記憶している。カードもその頃はなぜかアメックスを持っていたような。

 新婚旅行は20数年前だけど、その後の家族旅行も数えてみればもう11年前になる。で、どうだったかというとこれがもうまったく記憶がない。多分、トラベラーズ・チェックは使わなかったんじゃないかとは思うのだけど、どうだったんだろうか。

 それで今回はというと一応というか、記録のためにこうやって綴ってみたりしているのだが、じゃあその記録がいつかのために役に立つかというと、多分年齢的にはもう今回が最後のような気がするので、意味がないかもしれない。

 両替は最寄りの銀行で行った。銀行には案内係がいるので聞くと、もうドルやユーロは自動販売機で購入するようなのね。すでにパッケージになっている100ドルセットか300ドルセットを購入する。自販機の前に立つと、そういえばこういうの前にもやったような気がするなと少しだけ記憶が蘇ってくる。

 内訳はというと、

100ドルパック

1ドル×5枚、5ドル×1枚、10ドル×5枚、20ドル×2枚

300ドルパック

1ドル×10枚、10ドル×4枚、20ドル×5枚、50ドル×3枚

 多分、50ドルを使うようなところはみんなカードで済ますだろうし、どちらかといえば小銭で飲み物やテイクアウトの食べ物とか、コンビニ利用とかそういうのがメインになるだろうし、あとはチップくらいということで1ドルや5ドルの利用が多いかなと適当に思案。100ドルパックを7セット購入することにした。で、終わってからやっぱりもう1セット購入することにした。

 ちなみ自販機は現金を入れる仕組みで預金からキャッシュカード使って引き落としみたいのはできません。なので先に現金を払い出しておく必要がある。みるとATMコーナーにはけっこうな列ができている。そうか、15日が土曜日なので休み明け、偶数月。年金支給日なのかと一人で納得して、お年寄りの後ろに並ぶ。これって明日の自分であることなんだろうな。一応、去年手続きしているので、仕事や辞めれば自分も年金支給は開始される。

 本当に明日は我が身の偶数月の15日ということだ。まあ、とりあえずドルのパックをゲットした。

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着物と走行30000キロ

 今日はauショップ行ったり、呉服屋に着物届けたりと、けっこう動きまくっていた。呉服屋は子どもが3月の卒業式でハカマはくので、着物や草履とかを届けに行った。

 ハカマの予約入れたのは去年の秋だったか。その時までハカマの下は着物だとは知らんかった。まあ着物は成人式の時に作ってあったのでそれを流用。着物作っているので、着付けやヘアメイクもわりと格安でやってくれる。

 ということで2月の終わり頃には着物類持ってきてくださいと言われていた。よくわからないが、着物類一式を用意して練馬方面まで。

 しかし男親だとこういうの弱い。正直まったくといっていいほど勝手がわからない。なので、早目に動く。今日ももし足りないものがあれば後日持ってくるぐらいの感覚。

 帰り、しばらく行くとナビから急に音がして、画面にメッセージが。走行距離の記念とかなんとか。液晶表示のオドメーターを見ると、29999キロの表示。そろそろと思っていたけど、なんと30000キロである。いやはや乗ってるね。

 この車買ったのは2018年の7月。9000キロ近く走った試乗車をちょうど5年目車検のステップワゴンと入れ替えたんだった。1年7ヶ月くらいで21000キロは随分と走った印象。年齢的にはロングドライブはけっこうキツくなってきてるけど、それでもそこそこ遠出しているということだ。

 もはや高齢ドライバーの域に入ってくるのだろうが、それでもリタイアしたらもっと頻繁に車乗り回すかもしれない。カミさんが障害者ということもあり、車がないと死活問題でもある訳だし。とはいえ後何年車乗れるんだろうか。

 なんとなく感慨深い走行30000キロである。

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iPad mini4を手に入れた

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 ひょんなことから中古のiPad  mini4を2つ入手した。いずれもオークションでだ。最初に入手したのが液晶不良でかなりくっきりとした色ムラがある。画面に太いムラというか線がある。動画とかを見ているとけっこう気になることがある。

 まあそれ以外は特に操作上問題になることもないのと、一応セルラータイプで容量も64ある。使い始めてみるとその軽さに驚く。そして5年前の機種なのにそこそこキビキビと動く。基本、ネットの閲覧やSNS利用くらいなのでこのスペックで十分といえる。

 となるとやっぱり液晶不良が気になってくる。なのでさらに1つあってもいいかなどと思いたくなるのも、まあ人情というものではないか。ということで今度は16Gのものを1つゲットした。こっちは液晶にも問題なし。ということでたんきかんに2台持ちということになってしまった。

 iPad  mini4を持って思ったのは、外で使うのにはこのタブレットが最強ではないかということ。これまでタブレットというと、Androidのnexus7 2013を持っていたけど、最初は持ち歩いていたが、次第に興味薄れて埃かぶるようになった。それ以降外に持っていくタブレットはなし。ここ最近はiPhonekindleを持ち歩くだけ。まあ外で音楽聴く時には改造してCF化したiPod  classicをもっていく。仕事や文章作成が必要な場合は、MacBook airをけっこうな頻度でカバンに入れている。

 iPad  miniはそのMacBook airの代わりになる。WordやExcelも一応無料アプリが用意されてるので簡単な仕事は出来る。まあ外ででかい表作ったりとかこん詰めるような仕事はしないし、基本は閲覧なのでタブレットで事足りる。

 しかしMacBook  airiPad  miniに代えたらカバンが軽くなったこと、軽くなったこと。これが一番嬉しいことかもしれないな。とはいっても還暦をとっくに過ぎて、そろそろ仕事も引退目前だというのに、いったい何やってるんだか。まあ物欲は明日の活力、生きる糧みたいなもんだから。

『太陽の蓋』を観る

 昨晩遅くDVDで『太陽の蓋』を観た。これ観るのは2回目になる。DVDが出てすぐにTSUTAYAで借りてきた。

太陽の蓋 [DVD]

太陽の蓋 [DVD]

  • 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
  • 発売日: 2017/03/02
  • メディア: DVD
 

  3.11原発震災時の政府の対応を内側から描いた社会派ドラマである。菅直人総理、枝野官房長官、福山官房副長官、寺田学総理補佐官など、現在も政治家として活躍する人々が実名で登場する。しかし東電は東日と変わっているように、これは事実に基づいたフィクションという形になっている。

 内容的には当時の情報がまったくあがってこない中で悪戦苦闘する政府中枢の姿が描かれている。となると情報をあげることが出来ない東電や経産相官僚たちが悪く描かれることになる。なのでそのへんは実名を使うことを避けたということなのだろう。

 この映画のレビューを見ると、何人かの方がこれは民主党寄りの映画、もっと悪様に民主党政権のプロバガンダといった論調もあるにはある。確かに菅元首相にしろ、福山官房副長官にしろ、よく描かれ過ぎている部分もなきにしもかもしれない。

 しかし自分も3.11関連の本は何十冊も読んでいる。特に原発事故については事故調の報告書も含めて読んでいる。そのうえで言えば、この映画に描かれているのはほぼほぼ事実に即しているといっていい。

 原発震災を巡っては事故対応の不手際の総てを当時の民主党政権に全部おっ被せたという印象が強い。これは当時の野党自民党経産相を中心とした官、さらにマスコミが先頭にたった反民主党政権キャンペーンだったと記憶している。

 なので誰彼となく怒鳴り散らし、現場に介入する無能な菅直人というイメージ、適切な対応策を出せない民主党政権というレッテル貼りが功を奏して、国民の意識に情けない民主党政権が刷り込まれてしまっている。その結果が、自分などからすればより無能な安倍自民党政権の長期化した現在の姿に繋がっている。

 あのとき、全電源喪失により暴走した原発への対応を現場は本当によくやった。しかしその結果は1号機、3号機の爆発、2号機の圧力容器の破壊による大量放射性物質の大気への放出だ。暴走した原発に対して現場はまったく無力だったのだ。

 この映画でも描かれる事故の最悪のシナリオは、東日本の全滅である。それが避けられたのは偶然の賜物なのだ。あの時、たまたま4号機内に核燃料プールに水が入り込み、保管されていた核燃料の溶融が避けられたのだ。水が入り込まなければ燃料は暴走を続け、場合によっては大爆発を起こし大量の放射性物質がばら撒かれた。それによりイチエフから250キロ圏内は人が住めない状態になる。そこには首都東京も含まれていた。

 そうした状態でほとんど竹槍でB29と撃ち落とすような試みを続けていたのがイチエフの作業員たちだったのだ。それに対して東電本店はというと、機能不全をおこした大会社よろしく撤退のための稟議書作成などという悪しきお役所主義に陥っていた。

 そして原発政策の元締めたる経産相とその下部機関である保安院は、もう何をしていいのかまったくわからない状況に陥っていた。さらに原発推進を進めてきた科学者たちも無責任な物言いばかりである。

 適切な情報、適切な科学的アドバイスのない中で、政府中枢はただただ暗中模索的空回りを続けたのだ。それがあの時の状況であり、この映画で描かれた総てだ。

 事故が2年してから、この映画の狂言回しとなる新聞記者が福山元官房副長官にインタビューをするシーンがある。そこで福山は当時まったく情報があがってこなかったことを力説する。すると記者は、情報が上がってきたら適切な対応がとれるのかと問う。福山はそこで絶句する。

 そうなのだ、事故を起こしいったん暴走した原発に対して、人類は適切な対応などとることができないのだ。それが実はこの映画が一番伝えたかったことかもしれない。そしてもし最悪のシナリオが現実化して東日本がダメになった時、人々は西へ逃げる。しかし西日本にも福井の原発銀座を中心として原発が目白押し状態だ。この国はさながら原発列島であり、原発事故から逃げとおすことなどできないのである。

 この映画にいくつかのスピンオフドラマがあり、DVDの特典映像として観ることができるほか、YouTubeでも観れる。その中には稚拙で青臭い展開もあるが、原発事故の本質がより鮮明にダイレクトに描かれてもいる。

 『太陽の蓋』は原発に囲まれて暮らす日本国民が絶対に観なくていけない映画だと思う。自分的にはこの国で制作された原発を題材にした映画、どれもそれらは秀逸な作品が多いのだが、『太陽を盗んだ男』『東京原発』と共に長く観続けられていくべきだと思う。

映画『太陽の蓋』上映後のトーク(菅直人氏、福山哲郎氏、橘民義氏ほか) | IWJ Independent Web Journal

【 【映画「太陽の蓋」について率直な感想】 】寺田学のオフィシャルウェブサイト マナブドットジェーピー [ Manabu.jp ]

超映画批評「太陽の蓋」65点(100点満点中)

「太陽の蓋」のネタバレあらすじと、民主党との関係を調べてみた


原発事故の惨劇を描く/映画『太陽の蓋』スピンオフ映像1


原発事故の惨劇を描く/映画『太陽の蓋』スピンオフ映像2


映画『太陽の蓋』スピンオフ第3話 最悪のシナリオ