MRIをとる

一か月くらい前に近所に脳外科の医院ができたのでちょっと気になっていた。脳外科といえば脳ドッグである。自分の場合、カミが脳梗塞で障害者になっていることもあり、このへんには少し敏感な部分もある。一度、ふじみ野に住んでいる頃に撮ってもらったこともある。その時の診断では、内頸動脈に小さなシコリみたいなものがある。まだ動脈瘤といえるものではないが、大きくなる可能性があるとのことで、半年後にもう一度検査しようとのことだった。それがほぼ7年前の話である。
お盆休みの明けた初日、社員の一人が入院したということで奥さんが説明にきた。自宅の階段で痙攣をおこして転倒、救急車で運ばれた病院で検査したところ脳腫瘍が見つかったという。幸い良性のようなのだが、それが神経に干渉して、運動機能にも障害が出ているという。年齢的には50代半ば、ほぼほぼ自分と同世代で自分と同じような子どもがいる。なんとも身につまされる。
そういうこともあり午前中に行ってみた。念のためその7年前に診てもらったときにコピーしてもらったMRI画像も持参した。普通、この手の脳外科でMRIをとる場合は、何も症状がなければ脳ドッグの扱いとなる。そうなるとだいたい検査代は25000円〜40000円くらいである。ただし何かの症状を訴えると治療の一環ということになるので保険がきく。たぶん10000円前後ということになる。
自分の場合は、ずっと両手にしびれを抱えている。以前診てもらったときをそれを訴えたのだが、脳に起因するものではく首からくるものだろうということだった。今回も同様に手のしびれを訴えた。そのうえでMRI検査はまず医師の診察を受けて、後日予約をとってMRI検査を受ける。さらにその何日か後に、検査結果をもとに診断を受ける。都合三回の通院が必要になるのだが、この医院はしごく簡単だった。まず診察を受け、「MRIとってみます」と勧められる。そこで「これからですか」と質問すると、医師は「うちは原則即日実施です。今すぐできますよ。技術も機器も進歩してますから。」ということで、本当に診察から15分後にはMRIを受けることになった。
MRI自体は7年前とほぼ同じだった。その結果として、脳自体はけっこうきれいな状態で、小さな脳梗塞の後とかもないという。内頸動脈の動脈瘤の卵はというと、まあ順調に育っていて7年前ガ1.5ミリくらいだとすれば、現在は2.5〜2.7ミリくらいになっているという。ただし5ミリ位に大きくなったら注意が必要とかで、今のところは心配はないという診断だった。
手のしびれはというと、予想通りというかやはり首からくるという。首の骨の何番目かが少しすり減っていて、そこに神経が入り込んでいて、しびれや痛みが出ているのだろうという。7年前にも確かそんなことをいわれてような記憶がある。
とりあえず今のところ心配するようなことはないという。できれば1〜2年に一度、MRIをとることを勧められた。まずは一安心である。