装具屋の帰り、前から気になっていた野火止の平林寺に行ってみることにした。まあせっかく仕事を休んだこともあるし、カミさんのお出かけ行きたい欲を少しは満たしてあげたいとも思った。
平林寺についてはさほど知識がある訳でもない。新座にあるだだっ広い禅宗のお寺ということ以外にはほぼ皆無である。ただし行った人によると割と雰囲気のある場所だということらしい。
平林寺という言葉で思い出すのは、昔ふじみ野で行きつけの焼き鳥屋で、良くあった不動産会社の部長とかいう客が平林さんという人だったのだが、ちょっと偉そうな態度だったので、割と意気投合していたガテン系の飲み仲間が、陰口のように「ヘイリンジ、ヘイリンジ」と呼んでいたということがあった。まあ本当にどうでもいい話だ。
平林寺境内は評判どおりけっこうな広さで木々が生い茂る樹林公園だった。時期的には紅葉を期待していたのだが、まだ早いのかあまり赤い紅葉には巡り会えなかった。奥の方に紅葉山という一角もあるのだが、そこの紅葉たちもほとんどが青々としていた。
小1時間の散策だったが、ある意味樹林浴みたいな感じで晩秋の午後のひとときを過ごせた。