スタッドレスタイヤの交換

 少し早いとは思ったのだが、スタッドレスタイヤの交換に行って来た。

 それまで履いていたのは前のフリードの時に購入したもので2018年の12月だったか。ちょうど5年経過したことになる。去年の冬に履き替えた時にも、だいぶ硬くなってますとガソリンスタンドで言われていたし、今年の春にノーマルに履き替えた時も、その時はディーラーだったけど、それそれ交換ですねと言われていた。見た目もそうだけど、とりあえず山はあるんだが、いかんせん経年劣化というか硬くなって、効きが悪くなるということだ。

 10月あたりから、近所のカー用品店などを少しずつ見ては値段をチェックしている。タイヤは今年、ウクライナ情勢とかで資材高騰を理由に値上げになっている。たしかノーマルが4~5月に値上げ、スタッドレスも夏に値上げとかいいうニュースも入っていた。ちょうど交換の時期に値上げかと、なんとなくイヤ~な気分のままここんとこ過ごしている。いやどちらかというと、タイヤの件は頭の片隅に追いやっていたというか。

 ぶっちゃけていえば、ディープ埼玉に住んでいると、雪道を走ることなど年に1~2回あるかないかである。スキーも妻が病気になってから一度も行っていないから、かれこれ16~7年やっていない。スタッドレスタイヤなど実は必要ないといえばないのだ。

 ただ妻の実家のある長野に正月とかに行くとなると、どうしてもスタッドレスタイヤが必要になる。そういうことでずっと冬になると履き替えて来た。でもここ数年はコロナのこともあり、ほとんど行ってない。行ったとしても日帰りみたいな感じである。

 そうなるともう1年くらい硬くなったナンチャッテスタッドレスでもいいかと思ったりもしないでもない。山はあるんだから。

 そんなこんなの思案をしばししてたのだけど、やっぱり必要かなとも思った。今回新しいスタッドレスタイヤに交換する。そうなると次は5年後だ。その頃は72~3歳になっている。その頃の自分のカーライフがあまり想像しずらい。まあ身体の不自由な妻のこともあるし車生活は続けたいとは思う。それも自分が健康だったらという条件がつく。そして車は必需品だとしても、多分軽自動車で近場だけ乗り回すみたいなことになるかもしれない。

 そんなことを考えると、なんていうかロングドライブとか冬の雪道を走るとかもあと2~3年のことかもしれないなと思ったりもする。5年後というと今乗っている車もたぶん7年とか8年目を迎えるタイミングだったりとか。

 なんというかドライバーとしての人生もほぼ第四コーナーにきているので、常に終わりというかゴールを考えることが多くなってくる。若ければ次はどんな車を乗ろうかとか、その車でどこへ行こうかとか、そういうのがイメージされる。でも還暦をだいぶ過ぎた高齢ドライバーとなれば、次はあるのかとか、多分これが最後とか、そういう終末イメージになってくる。情けないけどそういうことな訳だ。

 たかがスタッドレスタイヤでえらく暗い話になってくるな、本当に。

 カー用品店でタイヤについて聞けば、たいてい勧められるのは性能もいいけど価格も高いブリヂストンである。価格が高いということは利幅も大きいということなんだろう。でもね、北国に住んでいる訳でもない、年に数回雪道を走るだけのドライバーにとっては、あまり性能面は考慮しない。コストパフォーマンスという点でいえばあくまでコストが一番重要視される。

 といっても海外製、特に中華とか韓国製はなんとなく気が引ける。もっとも最近はさほど性能面でも問題ないんじゃないかと思ったりもする。実際、日本なんかよりもはるかに巨大なマーケットでもある中国において、自国製のタイヤが一番流通しているんだろうし。それを思うと別に中華でもいいかなと思ったりもする。iPhoneだって中華製なんだし、使っているレノボのノートだって中華だし。

 まあそうしたことをちょっとだけ考えて、結局のところ国産の一番安いやつにした。多分現行品よりも一つ前の型落ちらしい。アルミは前のやつを流用するのでタイヤだけ。工賃やら前のタイヤの処分料やらすべてコミコミで52200円。多分、これが中華だと4万円と少しくらいになるんだろうか。まあいいや。