介護ベッドの故障

 家の介護ベッドが調子が悪い。リモコンでリクライニングのボタン、特に頭の方を持ち上げるボタンを押すとそのまま持ち上がってボタンを離しても止まらなかったりする。妻が「たいへん、たいへん」と言ってきて、自分でも実際にやってみてそういう症状が出る。

 ボタンを離したり、下げるほうを押してもだめ。何度かトライすると治る。もしくは一度電源オフというか、コンセントの抜き差しをしたりすると治る。症状は出たり出なかったりもある。

 しかし基本的に介護ベッドである。健常者が利用するリクライニングベッドであれば回避もできるが、片麻痺の妻にとってはリクライニングが上がりっぱなしになるというのは、大問題でもある。実際、あがりきると「くの字」状態になってしまい、はっきりいって危険である。

 どこに問題があるのか、モーターの故障となると大ごとだ。何度か自分で試してみるが、そういうときにはあまり症状が出なかったりする。リモコンをよく見てみるとどうも劣化していてボタンの部分の表示もかすれている。

 これはリモコンボタンの接触不良とかそういう類ではないかと思った。ボタンも心持グラグラとしている。妻の使い方はどうだろう、ときどきリモコンを身体の下敷きにしたりとか、そういうこともあったかもしれない。そういうこともあってボタンが劣化してきたのかもしれない。これだろうな多分。

 ベッドを購入したのは3年前くらいか、一応3モーターでマットレス付、20万くらいしただろうか。発病してすぐに介護保険を使って介護ベッドをレンタルしたのだが、16年前に今の家に引っ越してきたときにレンタルをやめて、発症前に使っていた普通のセミダブルのベッドを使うようにした。でもやはりベッドの上での移動、起き上がりとかがだんだんときつくなってきてもいた。

 そこで自分が仕事をやめた時期に思い切って介護ベッドを購入することにした。ベッドで20万はそこそこ清水の舞台からダイブ的でもある。

 そこそこの買い物だし、保証とかどうなっているのかと思い、取り扱い説明書や保証書の類を探してみたが、どうにも見つからない。家電製品の取扱説明書や保証書は、それ専用のファイルに閉じているのだが、ベッドは家具だからということでそこにいれておかなかったようだ。でも電動リクライニングだから、家電製品といえばそのとおりだ。

 部屋中を探し回った結果、ベッド前のテレビラックの下部分にベッドの組み立て仕様書と簡易的なスパナなどが入ったビニール袋がでてきた。組み立ては搬入したときにニトリのほうでやったのだが、終わった後に渡されたのをラックに突っ込んだかなにか。

 そのビニールの中にレシートが入っていて、購入は3年前の8月、きちんと金額も入っている。ニトリに電話して、介護ベッドの調子が悪いこと、保証書はないがレシートはあると告げると、対応可能と言う。そこで、来店してベッドの症状をサービス窓口で話して、リモコンの写真を見せると、おそらくリモコンが原因だろうということになった。そして保証期間内なので無償で取り寄せるということになった。

 取り寄せには三日程度かかる。最短で日曜日に店舗にくれば引き渡し可能。自宅配送だとプラス1日か2日かかるという。近くなので店舗に引き取りに行くことにした。

 そして店舗から連絡があり新しいリモコンを引き取り、自分で交換することにした。介護ベッドは3モーターで上下の昇降もあるので、一番高いところもまで上げてから下部の接続端子を交換する。これ上下昇降ないとけっこう面倒くさいかもしれない。

 作業は実質5分程度。新しいリモコンを取り付けて何度か操作してみるが多分問題はなさそう。願わくばこれで他の故障とかなければいい。しかしリクライニングの故障とはいえ、介護ベッドの故障はけっこう問題といえば問題。そういうことを考えると、レンタルの方が保守が簡単なのかなとも思ったりもした。

古いリモコン

新しいリモコン