妻、退院する

 昨日の朝、病院の医師から電話があり、数値が良くなっているということで妻の退院の日を決めたいということだった。日にちについてはいつでもいいというので、翌日の今日の13時ということした。あとで妻にもラインすると、なんで今日じゃないんだとちょっと怒っているみたいだった。多分、相当に暇を持て余しているようだ。

 そして今日、13時ジャストに病院へ行く。すぐに担当医師と話しをすると、数値は入院前に比べると相当に良くなっている。そのうえで毎日必ずインシュリン注射を打つことが必要、ただし片麻痺のため本人一人で打つのは難しいので、必ず家族が打つようにということだった。その後については、もともと通院している近所の主治医と相談して欲しいということだった。

 その後、担当看護師から、妻は荷物をまとめていること、それが終わったら二人でもう一度インシュリン注射のやり方についてレクチャーを受けるということだった。そして別室で待つようにいわれたのだが、それからまったく音沙汰なし。しょうがないので本を読んだり、ちょっと眠ったり(いつものように寝不足)していた。30分以上経ってからようやく看護師と妻がやってきた。荷物は持って行ったカバン二つと手提げ袋一つ。

 それから二人でもう一度注射についてレクチャーを受け、例の練習パットを使って実際にやらされる。まだ二回目なので、マニュアル見ながら、見ながら。

 それからようやく病棟をあとにして、一階に降りる。その間際、妻は病室で作ったという折り紙のリースを看護師に渡したりしていた。なんでも二つ作って、一つはリハビリの先生にあげたのだとか。

 入院費の精算は、後日請求書が来てからコンビニで支払うということらしいが、きけばカードでの払いもできるという。あとからコンビニへというのも面倒なので、入退院窓口で手続きして、その場でカードで支払うことにする。金額は5万弱。もろもろの補助もあるので、10日間の入院としてはまあまあ割安かなとも思った。あとはレンタルした病院着やタオルの請求は、これは業者から請求書が後送され、こっちはコンビニ払いということになる。

 その後、外に止めた車を病院の入口に回して妻を乗せ、無事に退院した。帰りに妻が何か食べたいと言ったが、これを許しては元の木阿弥である。とりあえず近所の散歩コースのビオトープに行き、30分ちょっと遊歩道を散歩。それから買い物をして帰宅。

 家についてからは、さっそく自宅での一回目のインシュリン注射を実行。まあまあ無難にできたけど、針を刺すのがなんとも痛々しい。まあそのうち慣れるのだろうけど。

 そしてまたいつもの日常が戻ってくる。この一週間、リビングにはほとんど使っていない。自分の部屋かダイニングキッチンかのどちらかいるだけだ。なので家の中はキレイそのものなんだが、これもまた二人の生活となればそれまでのようになる。まあとっちらかされるといったら語弊があるか。

 とりあえず妻はインシュリンを打つ2型糖尿病患者となった。とはいえいくつか検査もされているので、膵臓などの隠れた内臓での疾患もないようだし、そのへんはなによりだった。あとはまあ、妻も自分も圧倒的に食べる量、アマモノを減らしていかなくてはならない。そういうものだ。