近代美術館へ行く

 都内での会議の後、久々近代美術館に行く。今日から始まる横山大観展を観るために。いや、そうではなく4階で5月27日まで展示している川合玉堂の「行く春」を観ておきたいと思ったから。

 渓谷に浮かぶ3隻の水車舟、散り行く桜が舞う。ようようとした春の風景である。川合玉堂が愛したという秩父長瀞渓谷の風景だ。
 多分、1年前のちょうど今時分、同じ近代美術館のMOMATコレクションでこの絵を観て、一目で気に入った、いやとりこになったという気分だ。ある意味、日本の原風景のようでもある。川合玉堂という日本画の大家のこともほとんど知ることなく、ただただこの絵の雰囲気に魅了された。
 今回、MOMATコレクションで展示されていると聞き、見逃してはならないと思っていた。多分、ちょうど花見の時期に必ず展示されるのかもしれない。たしか美術館の春まつりというイベントが開催されていたのでその一環かもしれない。これもまた美しい絵である。