パティ・デューク死去


『奇跡の人』ヘレン・ケラー役、パティ・デュークさん死去|シネマトゥデイ
 69歳、淋しいね。「奇跡の人」でサリヴァン先生を演じたアン・バンクロフトも確か10年くらい前に亡くなっている。
 パティ・デュークにとっては「奇跡の人」が総てだったんだと思う。子役としてキャリアを積み重ねている途中で、舞台の「奇跡の人」に出演して2年ものロングランとなるヒット。そして舞台の映画化、舞台と同じキャスティングでヘレン・ケラーを彼女が演じ、サリヴァン先生をアン・バンクロフトが演じた。さらにいえば舞台の演出を担当していたアーサー・ペンはそのままメガホンをとった。
 そして映画「奇跡の人」は大ヒットし、アンバンクロフトはアカデミー主演女優賞、パティ・デューク助演女優賞を受賞する。16歳での受賞は確か最年少だったと記憶する。このヒットによってパティ・デュークは永遠にヘレン・ケラーであり続けることになる。一つの役のイメージで受け止められる人生、それは女優としては不幸なことだった。若くしてキャリアの頂点に立ったアーティストによくある悲劇かもしれない。まあそれでも成功しない人生よりはなんぼもましかもしれないけど。
 彼女の死の報に触れても思い出すのは、やっぱり「奇跡の人」になってしまう。そうあの感動的な井戸水のシーンだ。ご冥福を祈ります。
http://www.youtube.com/watch?v=UXCpr6fmSFg