出版販売雑感

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専門書出版社の取る道は、読者への自社直販と特定書店との直取引の強化かもしれない。要は特定マーケット対象の商品力アップと集中化みたいなことか。意外と独自倉庫を持っていて業務力高いところに可能性があるかもしれない。

安易な外注化で他人のふんどしで商売してると足救われるのかも。自前で販路持っていれば、アマゾン怖くないものとか、まあそんな単純じゃないけど。

ベーシックインカムで内部での縮小配分もいいけど、流通経費もきちんと見積もらないと。卸や小売を利用するなら、適切な先方の利益も確保しなくてはいけないし、自前でやるなら物流経費念頭におくべきか。日本の出版業はその辺に無頓着過ぎた。

考えてみれば、同じ著者使って、同じ印刷製本した本が、出版社によって取次への出し正味が大きく異なるのになんの疑問もなしがあり得なかったのかも。既得権益、古い商慣習みたいな部分が。

30年も前だが、正味75、新刊翌月5割入金とか厚遇される版元ざらだった。一方勤めていた新興版元は正味67.5、歩戻し5%、委託期間後も支払い留保とかあって、正直同じ土俵じゃないなと思ったもんだった

sunson1
@SUNSON1 sunson1
「(特に大手〜中堅版元の)社員数と市場規模がどんどん反比例化(必要な生産能力以上の人員を抱えっぱなし)➡ 固定費稼ぎの為に刊行点数/頻度が高まる一方 ➡ 粗製乱造×供給過多」 という「負のスパイラル」状態、ってのも大きいかと。
多分、そういう大手中堅は高正味とか取引条件で厚遇されてるはず。この辺が取次の経営悪化と共に崩れつつあると厳しいかもしれない。

昔、出版社の売上は社員一人当たり3千万がボーダーとか言われた時期があったけど、高正味前提だったのかな。弱小出版社にいた頃だったから、一人3千万あり得ないと思った。私見だが、とにかく生産性あげて一人当たり1億くらいは必要かも。