兄の入院

昨日、ヤマダ電機スマホの機種変更に行っていた。持っているiPhone4Sのバッテリーがへたっていて、それこそ半日かそこらで電源がなくなる状態になっていた。いよいよあかんなとも思いiPhone6に変えるべく手続きにおもむいた。
時間は夜の8時くらいだったと思うが、まだ所持していた4Sに電話がかかってきた。救急車からでここ数年音信普通だった兄が自転車で転倒して目からかなりの出血をしているという。今病院をどこにするか決めているところだと向こうが話しをしているときに電話がとぎれた。それでこちらから掛け直してみるがまったくうんともすんともいわない。
それで気がついた、今機種変更の途中だということを。たぶんちょうど電話が切れたときに4Sから6に切り替わったところだったわけだ。それからしばらく悶々とする。
9時少し前にようやく6をもらい車の中で買ったばかりのケースと保護シートをつける。しかしiPhoneはアドレス帳の移行は自分でやらなくてはならない。それもクラウドサービスをやっていなければPC上で移植しなければならない。兄の携帯に掛けたくても掛けれないのである。本当に間の悪い。
10時近くになって救急隊からようやく電話があり向かった病院は所沢の防衛医大だという。そこで緊急手術となるので出来るだけ早くきてくれという。そこでとにかく身一つで病院に向かう。
11時少し前に病院に入り眼科の病棟に向かう。看護師から簡単な説明を受けるが、手術は医師の都合でまだ始まらないという。兄は病室で処置中なので会えないとも。そのまま休憩室でずっと待機である。
手術は結局1時をだいぶ回ってから。医師の説明では眼球がかなり切れているので縫合が必要だという。眼球を縫合、あの柔らかい眼球を。なんかこちらの想像力を超えた状態である。そのままただひたすら待つ。明日が仕事なので少しは寝たいとも思ったがとても寝ることもできない。暗い休憩室でただただじっと待つ。その間も頻繁にナースコールや看護師を呼ぶ病人の声が響く。なんとなく詩のようなものをつぶやいてみたりもする。

深夜の病棟
繰り返えされる
ナースコールと
お願いしますと言う
老婆の声こだます

これはただの描写でしかないな。
3時を少し回ったところでようやく医師からの説明がある。手術は成功。眼球は10数針縫合。本来なら数日で退院なのだが、一人暮らしだと心配、細菌感染が一番怖いとも。その場で正月中は病院にいたほうが安心ということで入院が決定。
どうにか家に帰ったのは5時少し前。数時間仮眠とってから仕事納めの会社に向かった。