保育園の同窓会みたいな

昨日は、ふじみ野でフランス料理のお食事会。子どもの保育園のときの仲の良かった親御さんたちが子どもの中学卒業祝いをかねて集まろうという、そんな趣旨の会でした。
 フランス料理のフルコースなど食すのは本当に久しぶりなことだったが、そこそこリーズナブルでそこそこ美味しかった。昼下がり、ワインでほろ酔い気分になりながらのフランス料理などというのもたいへん優雅なことではないかとも思いました。まあ普段、そういう余裕のある暮らしとはほど遠い、貧乏暇なし状態にあるのでなおさらなこと。
しかし自分の子どもを含め、集まった子どもたちの成長には本当に驚いてしまう。みんなしっかりとした男子、女子になっているのである。なかには5年ぶり以上にもなる子もいて、その変わりぶりに驚くこと。あの子はたしか○○ちゃんだったよなみたいなことを思いつつ、ついガンミしてしまう。向こうはというと、○○ちゃんのお父さん、なにジロジロ見ているんだろうぐらいの気持ちでいたのかもしれない。
でもね、少しすると成長した彼ら、彼女たちが、普通に記憶のなかにある小さな子どもの姿とだんだんとダブってくるのである。思えばみんな1歳児のときから知っているのである。
通っていた保育園は併設で学童もやっていた。その保育園の開設とともに1歳児として入所した。だから10年くらいのみんなの成長を知っていることになる。でも思い出すのはというとだいたいが年少の時のことばかりだ。お迎えに行くと、自分の子どもよりも先に話しかけてくる人懐っこい○○ちゃん。父兄参加のお散歩のとき、ただただひたすらお母さんに引っ付いて泣きじゃくっていた○○ちゃん。母親に送られて登園しても、すぐに母親を追って門まで泣きながら駆け出してきてお母さんと保育士の先生を困らせていた○○ちゃん、などなど。
そうした記憶が成長し、まもなく高校生になろうかというティーンエイジャーたちの凛々しき姿とダブってきて、思わずウルっとなりそうな感じでもあった。ワイン1〜2杯程度ふだん酔うことなどないのだが、ほろ酔い気分になったのはそういう思い出がいい肴になってくれたからかもしれない。
会食後はみんなと別れて我が家は久々のふじみ野探索である。5号公園から、以前住んでいた家の前を通り親水公園へ。砂川堀沿いの遊歩道を歩いて自動車教習所へ。砂川堀沿いの桜並木を少し歩くと右手には最初に住んだマンションの建物も見えてくる。
この遊歩道にはいろんな思い出がある。生まれてすぐの子どもを連れて散歩したのもここだったし。子どもに最初に買い与えた自転車で散歩したのもここだ。補助輪付の自転車を自慢げに乗っては、ちょっと降りてスタンドを降ろすマネごとをしてまたそれを解除するマネをして自転車に乗ってを繰り返す子どものことをつい昨日のことのように思いだせる。
かって子どもの自転車を押して歩いた遊歩道を今は妻の車椅子を押して歩く。たかだか15年の月日なのに、ずいぶんと遠いところへ来てしまったような気もする。家を三度買い替えたし、子どもの成長というかけがえのないものを手に入れた。その代わりにずいぶんといろいろなものも失ったようにも思う。
最後に新しくなったかってのアウトレットモール・リズム、ソヨカにも立ち寄った。そこそこに人も出ている。最初、ふじみ野の越してきた頃はここ以外に近所で行くところもなかったから、よく土日には足を運んだところだ。一時は店舗の撤退が相次ぎゴーストタウンのようになっていたのだが、経営主体が変わったのだろう、空き店舗もなくそこそこに人手も出ているようである。小1時間近く買い物をしてから帰宅した。