風の里保育園再訪

娘が以前お世話になっていた風の里保育園の夏祭りに行く。毎年恒例の行事である。娘は保育園と併設した学童に足掛け10年通って、いろいろな意味で大変お世話になったところである。卒業してからも毎年ご案内をいただいている。
妻は案内が届く前から、今年は行きたいねと話していた。娘にも聞くと行きたいと言う。もう何年も行っていなかったので、私も顔を出してもいいかなとも思った。娘にとってはここは第二の我が家みたいなところもあるだろう。
娘はこの保育園の第1期生だ。開園したときにちょうど1歳半くらいだっただろうか。それから小学校にあがるまでは、それこそ月曜から金曜日までは毎日、朝8時から夜8時までの長時間保育で、この保育園で過ごした。小学校に行ってからも放課後は併設する学童に来てやっぱり8時までみてもらっていた。幼児期、少年期の大半をここで過ごしたみたいな感じか。
送迎は妻と私で分担してやっていたけれど、私のほうが時間の都合がついた部分もあり、6対4、あるいは7対3くらいで私のほうが送迎、特にお迎えに行くことが多かったか。8時をだいぶ回ってから、ふじみ野駅からあわててタクシーで迎えに行くことも多かった。仕事と子育ての両立の難しさをしみじみと思い出す。たぶんこの保育園に巡り合わなかったら、我が家の共働き生活、子育て、その他もろもろはとっくに破綻していたかもしれない。
まあそういう場所だから、子どもも親もたいへん思い入れの深い場所だ。久々に訪れたが、相変わらずの活況である。一番最初から娘の面倒をみていただいた保育士の先生からも気軽に声をかけてもらう。そして園長先生も相変わらずお元気そうだった。
うちの子どもと同学年のお子さんがいた親御さんも何人もきていたし、当然娘の同級生も数名きていて、子どもも親もさながら同窓会のような雰囲気だった。
びっくりしたのは、娘と同級の女の子たちが、みんな痩せてすらっとした女の子になっていてびっくりした。自分の子どものことは、毎日見慣れているせいか、その成長をいちいち確認してなどいないのだけど、こうやって久々会うと、本当に子どもの成長の早さにびっくりする。ましてみんな1歳くらいから知っている子たちばかりなのだから。
少女というのかな、みんなきちんとした女の子に成長している彼女たちだけど、朝お母さんに送られて保育園の門に入ったとたん大泣きして、保育士の先生やお母さんを困らせていたこととか、運動会で一生懸命お遊戯していたこととかが思い出される。
たぶん後何年かすると、もっと成長してきれいなお嬢さんたちに変身してしまうのだろう。自分の子どもはというとふだん一緒にいるから、あんまり意識はしないけれど、きっと他の親御さんからすれば、あららあの○○ちゃんが、ずいぶんとおねえさんになってみたいな感じなんだろうか。
子どもは放っておいても成長する。でもその過程の一つ一つが親にとっても悲喜交交なわけである。久々に風の里保育園を訪れて、子育ての来し方を振り返って、少しだけ感傷的な気分に浸ってみたりしている。