フォー・フレッシュメン

アマゾンで購入したFOUR FRESHMENのベスト盤「COLLETORS SERIES」を聴いている。最近、近所の本屋で「FOUR FRESHMEN AND 5 TROMBONES」を衝動買いしてはまった。

FOUR FRESHMENは昔からちょくちょく聴いているのだが、通してアルバムをきちんと聴くことはあんまりなかったかな。ジャズ喫茶とかでかかるとむしょうに嬉しかったものだ。改めて聴いてみると、なんかウェストコースト系のクールジャズを体現しているみたいに思う。

FOUR FRESHMENのコーラスは、けっこういろいろ影響を与えているんだと思う。端的にいえば、BEACH BOYSなんかのコーラスはまちがいない。ウェストコースト系のある種のルーツみたいなことになるのかな。

 8月の半ばにtwitterに書いたメモである。近所で購入したのはこれである。

東芝EMIの廉価版「ジャズ名盤999 BEST&MORE」シリーズ(http://www.emimusic.jp/jazz/jazz999/1009.htm)が廃盤になったため、その売れ残りが流れてきたのだろう。ワゴンセールをやっていた。他にも目移りして、あれも欲しい、これも欲しい状態になったが、とりあえずこれ一枚に落ち着けた。大人になったもんだぜって、還暦も近くなって何を言っているんだか。
一枚1000円で売っていたので、ほぼ定価というか発売時の価格なんだが、アマゾンでは出品者からとかでかなり法外な価格になっている。
ツィートしたとおりだが、フォー・フレッシュメンはきちんと通してアルバムを聴き込んだことがない。だがこのコーラススタイルはけっこう好きである。男性ジャズコーラスというと、たいていこのスタイルか。大学コーラス部出身のジャズ系コーラスグループの原点はだいたいこのへんだろう。アンディ・ウィリアムスも兄弟でこの手のコーラスをやっていたようにも思う。
言わば白人男性コーラス・グループの原点みたいな部分なんだろう。当然その流れでビーチ・ボーイズなんかもあるのだと思う。さらに言えば、これもツィートしたことだが、フォー・フレッシュメンのサウンドは正しくウェストコーストジャズそのものである。
このアルバムでもサイドを固めるのはシェリー・マン、フランク・ロソリーノ、ジョー・モンドラゴンなどなど、ウェスト・コーストのジャズ面である。元々、スタン・ケントンに見出されてプロ・デビューしたというような逸話もあるくらいで、クールスタイルが出自なんだろうと思う。
それにしてもネットはググるとすぐにこういうサイトが見つかる。たいへん勉強にもなるし、読んでいても楽しいね。
Freshmen
4人の新入生は2年生になることなくプロデビューしてしまうか。さらにコーラスの技法として、それまでの男性コーラスが上から二番目、セカンドテナーがリードをとっていたのに対して、フォー・フレッシュメンはハイトーンをリードにもっていったとか。これがオープン・ハーモニーとして定着するなんて、門外漢にはとても楽しい話である。
オープンハーモニー
で、もっと聴きたくなって早速アマゾンで購入したのがこっちのアルバムである。
Collector's Series

Collector's Series

  • アーティスト:Four Freshmen
  • 発売日: 1991/02/01
  • メディア: CD
所謂ベスト盤であるが、昔からよく聴いていた曲、有名な「CANDY」や「DAY BY DAY」なんかが収録されている。これこれ、みたいな感じである。
クール・ジャズ、特にウェスト・コースト系はというと、なんかイメージ的にいえばエアコンがギンギンに効いた部屋で、そうだなジン・リッキーとか飲みながらくつろいで聴いていたいという感じだな。やっぱり夏というイメージか。
そういえば書店のワゴンの中にバド・シャンクがサーフィン映画のサントラをやっているのがあったっけ。これは買っとけばよかったと後悔しきりなのだが、確かこれである。
ベアフット・アドヴェンチャー

ベアフット・アドヴェンチャー

映画のサントラだとか。ようはビーチ・ボーイス以前、サーフィンのバックに流れるのはジャズだったということなのかもしれないな。クルー・カットの金髪、銀髪のお兄さんたちが、でかいサーフ・ボード抱えて海に駆け出すようなシーンが目に浮かぶな。
とりあえずフォー・フレッシュメン万歳、ウェスト・コースト・ジャズ万歳ということで。