http://www.asahi.com/articles/ASG3Y31JPG3YUCVL004.html
赤い鳥、ハイ・ファイ・セットで活躍した人であるとともに、山本潤子のご主人でもある。67歳、団塊の世代だしややもすると早い気もする。
赤い鳥は中学生の頃からずっと聴いていた。ある意味フォロワーといえるかもしれない。彼らはトラディショナルなフォークソングもやるし、ポップでキャッチーな曲をもやっていた。ポップソングのカバーとかを積極的に取り入れていた。彼らのファーストアルバム、セカンドアルバムはほとんどがカバー曲ばかりだったと記憶している。セカンドアルバムなどはバカラックあり、ビートルズあり、BSTありで、当時のポップソングやロックのごった煮の様相でもある。
その後のハイ・ファイ・セットの進めたお洒落なコーラスや、日本語のジャズも彼に志向したものだったかはちょっとわからない。山本潤子は、彼女は天才ヴォーカリストだ。彼女はどんな歌も消化しちゃう人で、特定のジャンルをどうのという人ではなかったと思う。
まあいい。ただ赤い鳥というグループの、自分にとって少し上の世代の音楽を私はずっと享受してきた。ただそれだけだ。なのでそのメンバーの死に対してはちょっとした感傷的な思いを抱く。素直に淋しいと思う。
赤い鳥の中で最も好きな曲をあげると「忘れていた朝」「河」「二人」の三曲である。そして「河」「二人」を作ったのが山本俊彦氏だった。冥福を祈る。