日光へ小旅行

 娘がいないのと同時に、たぶんどこにも行かないお盆休みというはほとんど結婚以来始めてではないかと思いきや、妻がどこにも行けないのはあまりに淋しいと訴えかけていたもので。7月に入ってすぐに、健保の宿をとりました、ハイ、日光です。ここをチョイスしたのは、一にも二にも風呂。妻と二人での旅行となると、入浴のことが問題となる。いつもとだと、なんだかんだと言いながらも娘が妻についているので、なんとか凌げるのだが、私と二人となると途方に暮れる。部屋に風呂があるという選択肢だとホテルだけになるし、安価な健保の施設では難しい。
箱根の宿には、介護体験用の施設があり、けっこう利用していたのだが、ここの風呂釜がずいぶん前から壊れていて利用できない。たぶんあまり利用がないのだろうか、修理されないまま1〜2年経過している。そうなると本当に選択肢が少ない。
日光を選んだのは、ここだけ唯一貸切で利用できる家族風呂があることだ。だいぶ前にリニューアルした際に浴場を新設した。そのため以前利用されていた浴場のうち女子用の風呂をこうした家族風呂として利用できるようにしてあるのだ。といってもたぶん利用しているのは、それこそうちだけなんではないかとさえ思う。実際、今回利用したのは4年ぶりくらいなのだが、フロントのスタッフとかもしっかり覚えていてくれたくらいだから。
とはいえ、他に気兼ねすることなく、妻を入浴させることができるのは有難い。ただし、元々古い浴場をそのまま残しているだけなので、手すりとかそうしたバリアフリー系の設備は一切なし。洗い場から風呂への移動や、湯船に入れるときなど、かなりの体力とか細心の注意を払う必要もありで、正直しんどい部分もあるにはあった。
そうまでしてわざわざ泊まりになど行かなくてもとの声もあるかもしれない。別に妻のお出かけ病に付き合っている、優しい介護夫やっていると、そういう訳でもない。
ようはね、3日も4日も家で飯作ったり、掃除、洗濯していたくない、手を抜きたい。上げ膳据え膳でとりあえず家事から解放されたいと、ただただそれだけなんですわね。そのために多少のロングドライブもしますし、妻が行きたいという観光地で車椅子押すくらいOKですと。まあそんなこんなである訳。