娘の塾合宿

子どもは13日から塾の合宿とかで志賀高原のホテルに缶詰。塾からは毎日12時間勉強しろと脅されているのだが、今のところほとんどやり切れていない。まあ、どだい性格的に無理っぽいのだが、娘的にはこの合宿に賭けているところがあるようで、とりあえず起死回生の一発狙っているみたいである。
娘的にはこの合宿に参加すれば、みんな志望校に合格可能、偏差値10アップ間違いなしと、なんとも楽観的なことをもくろんでいる。親的には「世の中そんなに甘いもんや、おもへんのや〜」とかれこれ40年以上前のコミカルソングのセリフをつぶやいてみたりもする。
とりあえず毎日勉強付けという、非日常的な生活を5日間でも経験してくれば、なんか変わるかもしれないな〜くらいに、親的にはあまり期待もしていない。それにしてもこの合宿と日常的な夏期講習の費用を合わせると、たぶん20万くらいはいっているのではないか。これが受験生を持つ親の家計直撃ってやつですか。なんつうか、塾の商法に丸はまりである。娘には合宿行く前に、「費用対効果って言葉知ってる」と軽めにつっこみ入れておいたけど。
しかし、子どもが5日間とはいえ、家にいない生活というのは、ほとんど始めての経験でもある。修学旅行だってたかだか3日くらいだっただろうか。それを思うと、本当に子ども中心に回っているんだとも思う。まあ子どもがいる家庭というのは、こういうことなんだろう。
まあ女の子だし、いずれは嫁いでいくだろう。いくら大甘娘とはいえ、結婚せずともいずれは親離れしていく。妻と二人だけの時間というのがけっこうずっと続いていくんだろう。それが10年後くらいにはもうきわめて現実的なことになるんだろう。65〜6となるとさすがに仕事しているかどうか、たぶんそこまで必要とされる労働力じゃない。たぶんやっとわずかながら年金が出る頃か。
相応というか、相当というか、そこそこに老いぼれていることだろう。体力も落ち、健康だってどうなっているか。そして妻の介護しながら、細々と日々を暮らしていく。
まあいい、考えてもせんないことだ。考えようによっては、時間だけは有り余るほどあるかもしれない。古い映画とか音楽三昧の日々とかを思い描くとするか。