ビデオテープのダビング

6月にヤフオクで中古のDVD・HDD・VHSの一体機を購入した。東芝のRD-W301というやつでおそらく5年前くらいの機種で12000円くらいだったか。
http://www.toshiba.co.jp/regza/bd_dvd/arc/products/vardia/rd-w301/index.html
いちおう地デジチューナーもついているのだが、なんで今さらVHS一体機を、しかも型落ちもいいところのものをというつっこみもあるだろう。実は、我が家にはまだVHSのテープが100本以上あるのである。これでもかなり捨てたし、映画の類はDVDで買い直したり、焼き直したりといろいろやってきた。その結果、DVDの枚数は軽く300〜400枚あるにちがいないのである。それでもまだビデオテープがリビングの棚の半分を占有しているし、グルニエにはダンボールに入っている。
中身はというとレンタルビデオをダビングしたり、BS等からダビングした映画が圧倒的に多く、さらには懐かしのフォークとかその手の番組だったりとか。さらにはサッカーの試合、主にワールドカップの試合をダビングしたものだが、これは古くは1982年のスペイン大会あたりからある。
どうせほとんど観ることもないだろうし、持っている、観たことがあるという記憶の中の産物なのである。処分というか廃棄してしまえばいいのだろうが、なかなかそういう訳にもいかず、結局今に至るというところか。
しかし古いビデオばかりである。例えばワールドカップ1982年スペイン大会といえば、単純に30年前のものである。このへんが最古かといえば、いやたぶんビデオを最初に購入したのはさらにもう少し前に遡ることになるので、おそらく持っているビデオで一番古いものはさらに数年、35年程度経っている可能性もあるのである。困ったことにそうした経年劣化したビデオも実はまだ観ることができてしまう。だから捨てることができないでいるのだ。
それでも狭小住宅に住んでいる身である。いつまでもそんな古いビデオを所持できるはずもなく、またいずれは観ることもできなくなってしまう。そこで一念発起、ビデオをDVDに焼き直してみようかと思い立ったのである。最もこの試みは実は7〜8年前に一度実施してみたことがある。当時で7万くらいだったか、DVDレコーダーとVHSの複合機を購入した。そこでいざDVDへのダビングを実行したのだが、一度VHSを再生して、それからポーズにして、DVDに切り替えて、録画を実行みたいに手順が煩雑だったり、もちろんダビングは一倍速だから、撮った時間だけかかるしと手間なこと手間なこと。さらには3倍速で撮ったビデオをそのまま1枚のDVDにEPモードでダビングする機能するないものだったので、途中で作業が頓挫して・・・・、今に至るということなのである。
今回のRD-W301機はそのへんのダビング操作はえらく簡単になっているので、夜中とかにダビングしかけてはいいっちょう上がりみたいな感じである。古い劣化したビデオテープの3倍速をDVDにダビングしたものだから、映像は当然劣化している。それでもきちんとDVDで観ることはできるし、とりあえず省スペースで保管できる。
とりあえず6月には50枚くらい映画中心にDVDへのダビング計画を実行した。そして今月、来月は、いよいよためにたまったサッカーのビデオにチャレンジと、まあそんなこんなの今日この頃である。しかしDVDにダビングしたとしても、どうせ観直すことなどきっとない違いないのである。老後の愉しみとかいってためたものだけど、たぶん、間違いなく、絶対にそれらを全部観ることなんてないのである。それでもこうした作業をおこなわない訳にはいかない。悲しい男の性なのである。まあこれも私という男を完結させるために必要なことなんだろうと、訳もわからない小理屈並べて、いそいそと不毛な作業に時間を見つけては取り組んでいるわけなのである。