大掃除の顛末

仕事は29日の昼までで終了。最終日なんてたいした仕事もなくみんなから挨拶をうけて、「ハイハイ」みたいな感じである。それでも一番最後まで残ってきちんと残務整理をこなす。ろくな仕事はなかったけど。職場を1時前に出て、例によって5分で帰宅。まあこの日はこれからが本番。
当初の構想では30日に予定していた大掃除系を前倒ししてあらかたをこの日にかたずけるという壮大なもの。はてさて出来るか。
まずはリビングのビデオ棚に手をつける。DVDの枚数が推定200枚くらいあり、それをリビングと自室にわけて置いている。ほぼ観るのは98%DVDになっているのにいまだにこの棚にはビデオが8割方を占めている。なんとかしたい、と前日衝動的に思い立つ。そのビデオ類、DVDにとってかわったものはほとんど処分した。しかも現在のテレビはHDD付なので普段の録画用としてビデオ類は利用していない。棚にあるのはDVD化されていない古い名作、佳作系の映画類。それとサッカーのコレクションだ。
自慢じゃないが(いや自慢だ)、サッカーのビデオはかなり古いものからある。ワールドカップものは一番古いものだと1986年のメキシコあたりからのものがある。ジーコプラティニがPKはずしたフランスVSブラジル戦(私の中ではベストゲーム)。もちろんマラドーナの5人抜きと神の手ゴールも。それ以降はアメリカ大会、フランス大会、日韓、ドイツとけっこう録画してきている。120分テープで3倍速で平均3試合。いったい何試合分あることやら。いつかDVD化しようとして断念、老後の楽しみのつもりでいたが、いったいいつ来る老後の平穏みたいな感じで、とにかく処分しようと思い立った。
それでもまだ捨てるだけの割り切りもできず、とりあえずダンボールに詰めてグルニエにもっていくことに。でも引越し以来あまり整理していないグルニエにもあまりスペースがなく、こんどはここの整理をすることに。海外旅行の後にむりやりスーツケースも積み込んであるので、それを動かして、奥のほうのダンボールの中身を一部発掘したり。
そういえば妻が病気になって以来一度も出していない雛人形も、娘も来年小学校卒業だし、きちんと出したいなとこれも出しやすいように。そんなこんなでダンボール2個分のがらくたを処分し、幾つかのダンボールを積み替えて、サッカービデオのスペースも作ったり。それらを終えたのがだいたい5時過ぎ。
それからその日の本チャンのお仕事。年末恒例のワックスかけにはいる。まず全室に掃除機かけて、2階についてカーペーットしきつめてある一室に荷物類を集めて私の部屋と娘の部屋、洗面所、トイレのフローリングを拭き掃除してからワックス掛け。
次に1階の和室に掃除機かけて、リビングのソファやもろもろを運び込む。ダイニングのテーブル、椅子をかたずけるスペースがないので、リビング・ダイニングはまず片面の拭き掃除とワックスかけ。それが乾いたら、テーブル類を移動して、もう片面にワックス掛け。さすがにテーブルの移動だけは娘に手伝わせたが、それ以外はほぼ一人で行うことになる。五十路の身でこれはけっこうつらいな〜。なんか寿命が何歳か縮まったような気がする。いずれ私が死んだ暁には、娘がこんなことを書いたりするのだろうか。「毎年2回、父は家のワックスかけを行っていた。あれは確実に父の寿命を縮めていたのかもしれない」みたいな・・・・。
まあいいや。すべての工程終えたのは9時過ぎ。部屋中に蔓延するワックスの独特の臭い、あれはけっこう気に入っている。そしてピカピカのフローリング。スリッパをはいていると、そのすべり感が気持ち良い。これがあるからワックスかけはやめられない・・・・、などということもなく。出来ることならやらないですませたい。でも家のお手入れの最低限のことの一つだとも思っているから、まあ体が動くうちはという思いもある。
ほんでもって掃除終了後から夕食作りも始める。なんか外食に出かける根性もなくというところである。例によって30分でホウレン草のオムレツとキャベツを使った八宝菜のようなもの。けっこううまく出来たが正直疲れた。
そして昨日はというと、それ以外のこまごまお掃除。窓拭いて、レンジ周りのこびりつき落としたり、カビキラーまるまる2本使って風呂の黒ずみとったり。なんだかんだで4〜5時間孤高の掃除人をした。
それでも3時過ぎに年賀状出すのと、正月帰省のためのお年賀系の菓子とか買いに出かける。運試しにちょっとだけパチンコやると7千円投資して7連荘。投資額差し引いても丸々3万浮いたりした。実働1時間くらいのこと。ずっと不運続きの年だったけど、最後の最後にほんの少しだけ小さな幸せがやってきた感じ。天の上の神さま、来年もよろしくお願いします・・・・、みたいなちょっとだけ信仰心に目覚めちゃいそうな日だった。