あってはならないような事件ばかり

立川での現役警察官による女性殺害、自殺した事件は当初は心中と推測されるという発表だったけれど、出てくる事実からはこの警官がストーカー行為を繰り返していたことが明らかになってきた。
女性射殺し自殺、警官のストーカー殺人との見方強まる
しかしつくづくひどい話である。それと同時に警察発表が当初、心中という痴情のもつれ的な情報を流し続けたことや、被害者の女性にも落ち度があり、水商売の悪女として警察官をだましていたかのような流れに持ち込もうとしていたのがありありで、なんとも腹立たしい限りだ。
この事件は心中なんかではない。水商売の女性にトチ狂ってストーカー行為を繰り返した警察官が最終的に殺人を犯したという最悪な事件だ。さらにいえば本来的に市民を守るために、その目的のためだけに携帯が認められている拳銃を、逆に自らの自己中心的な考え、欲望から市民に向け、人命を奪ってしまった。
警察官に対する国民の信頼を根底から覆すような大事件なわけで、立川暑のトップあたりが引責辞任程度じゃすまされないのではとも思う。最低でも警視庁トップあたりに落とし前つけてもらわなくてはとも思う。
それにしてもだ、市民の安全を守る警察官が市民に拳銃を向ける。日本の安全性の概念がひっくり返るような大事件だと思う。これに匹敵する事件だと個人的に思っているのが、ゴールデンウィークの頃に大阪であったファミレスでの女性拉致監禁事件だ。深夜営業中のファミレスで食事をとっていた女性客が、ファミレスの従業員によって拉致され監禁、暴行を受けたうえで放置されるというなんとも痛ましい事件だ。

ペッパーランチ大阪心斎橋店 女性拉致監禁暴行事件
http://www22.atwiki.jp/pepper_rape/

いくら深夜とはいえ繁華街にある営業中のファミレスで普通に食事していたお客が拉致されちゃうのである。この事件には発覚から報道されるまでにかなりのタイムラグがあることや、報道があまりされなかったこと、裁判が現在も進行中であるのに後追い記事もほとんどでてこないなど、謎っぽいところがある。
それにしてもだ、この国の安全性はどうなってしまってのか。安心、安全、平和な生活の象徴でもあるようなファミリー・レストランですら、女性が一人で食事もとることが危険であるという突出してしまった現実。頼みの綱であるべき警察は、現職警官がストーカー行為を繰り返し、あげくの果てに相手を拳銃で射殺してしまうのだ。
2007年という時点でこれほど危ない社会が現出しつつあるということ。これから先のこの国、社会はどうなってしまうのだろうと大いに不安を募らせてしまう。そして今小学生であるうちの娘の世代は、どんどん悪くなっていく社会に船出していくということなわけ。どう身を守るか、なんかそういう教育が必然性をもってくるのだろうか。