10円玉実験

天体観測が駄目になったので、自由研究の次の策を急遽ねらなくてはならなくなった。それでネットとかで調べてでっちあげたのが、10円玉をいろいろな液体につけてきれいになるかどうかという実験。早い話が酸化銅と還元というやつ。なんでも10円玉の銅は大気中の酸素と結びついて酸化銅に変わる。これが汚れた10円玉の正体。その10円玉から酸素を奪うと元のピンク色の銅に戻る。これを還元ということらしい。
小学4年生の娘にその原理とかを理解させるのは困難に近いのだが、まあなんかやって面白ければ、娘が興味をもってくれればそれでよしというもの。それで小皿にしょうゆ、ソース、オレンジジュース、コーラ、お酢、ダカラ、コーヒー、塩水、牛乳、ビールをいれて、それぞれに汚れた10円玉を沈める。15分くらいつけてから10円玉がどのくらいにきれいになるのかを調べてみた。
結果はソース、醤油がだんとつ。見事なピンク色に変わった。予想では第一位のはずの御酢やオレンジジュースは三番手、四番手。これをそれぞれデジカメで写真をとり、娘には最初にフォーマットさせた紙に感想や手順などを書かせ、最後にワープロで清書させた。ワードもほとんど初めてだったから、横についてローマ字入力を手取り足取り。もういらいらしてくるけど、自分でワープロやりたいというから仕方がない。
で、最後に写真、文章とかを印刷して模造紙に貼り付けてなんとか作業終了。企画、だんどり、作業、作成ともほぼ7割くらいはお父さんの作業。娘は正直、アシスタント。まあ自由研究なんてこんなもんだよ。そういや去年の「ぷよぷよ卵」も同じようなものだったもんな。
でも、いちおう親子で作業しているわけだし、いずれ娘が理科で酸化銅とか還元とか習う時に、「あっ、これ昔パパと一緒にやった」みたいに記憶されれば、まあそれでいいかなとも思う。
でも、お父さんが主役張っちゃう自由研究は、今年限りにしてもらえないものだろうか。