asahi.comイングマール・ベルイマン氏死去
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スウェーデンが誇る巨匠映画監督。重厚、とにかく重厚な映画を作られた方。黒澤やフェリーニ、タルコフスキーと並び称されることが多かった。
私はこの人の映画何本くらい観ているのだろう。いっぱしの映画小僧だった十代の頃に代表作を何本か観ているのだが、ほとんど記憶に残っていないな。唯一「叫びとささやき」を日比谷のみゆき座で観たのだけは鮮明に覚えている。ヘビーな映画だったな。退屈な部分もけっこうあった。それでも今まさにスクリーンに映し出された芸術作品に対面しているという意識を強く感じたものだった。
すごい映画を何本も撮った偉大な監督であるにはまちがいないのだろう。でも私にとってはタルコフスキーとこの人に限っていえば、二度観る必要のない映像作家という感じが強いかな。そのへんが黒澤やフェリーニとは大きく異なるかな。ある意味、お金やるから観ろといわれても、ちょっとパスというか躊躇しそうだ。
