娘の検尿を手伝う

前夜、娘が明日は検尿があると学校からもらってきたプリントやら検尿用のビニールの入れ物などを渡してくれた。「それじゃ、絶対に忘れないようにしないといけないな」と言うと、自分の部屋でなにか書き物を始めた。しばらくして見に行くと自分の部屋のドアとトイレのドアに以下のような張り紙がしてあった。

おしっこをとること!!
ぜったい!!
わすれるな○○
(自分の愛称)

なんかあんまり傑作なんでトイレにはった一枚を今も私の机のうえにおいてある。これはずっと取っておいて、娘が大きくなった時に見せてやろうかと密かに考えている。いや〜、しかしこういうのは子育ての醍醐味だなと思う。久々楽しい気分にさせられた。
それでもって実際の検尿なのだが、手順は簡単、セルロイドのコップをあてがっておしっこすればいいだけのことなのだが、娘はトイレに入るなり「パパやって」。
しょうがなく、娘に向かって「まだするなよ」と注意しながら、娘のおまたにコップをあてがうのだが、男親の悲しさというか、どのへんにあてがえばいいのか今ひとつ勝手がわからない。結果コップへの採取は一応成功はしたものの、私の手とかもけっこうびしょびしょになる。当然娘のおまたもしぶきとかもろもろでぬれた模様。
とりあえずし終わった娘を風呂場に直行させてシャワーを浴びるように指示する。それからまずぬれた自らの手を薬用石鹸で洗ってから、トイレに戻ってコップからビニールの容器に尿を採取する。ビニールの容器を手でつぶしながら、口のところをコップにひたす。これを何回か行って適量を採取する。自分でも学生時代に何十回も行ったことがある作業ではあるのだが、まさかこの年になってこんなことを行うとは夢にも思わなかった。
最後にコップをトイレの便器の中で水出しながらざっと洗ってから、プラゴミ用のゴミ箱に捨てる。検尿した容器はティッシュでくるみ、添付してあったビニール袋に入れてから、さらに肉とか冷凍する時に使うビニール袋に二重にくるみ娘にもたせた。
朝からこういう作業はかったるいな〜とは思った。娘には今回はやってあげるけれど、来年からは絶対自分でやるようにと言いおく。もっとも来年当たりは五年生だから、こっちが手伝ってやろうと言っても、「じじい、あっちに行け」くらい言うようになるかもしれないな。まあ、そこまでは言わんとしても嫌がるようになるだろうと思う。こっちとしてもそうなってくれないと困る、実際のところ。