箱根に行って来た

24日に休みをとり23〜24日と連泊で箱根に行って来た。もっとも妻がほとんど勝手に健保の宿をとってしまったからなんだけど。
もうここんとこの休みの日の、妻のどこか連れていけ攻撃が手数がどんどん増えてきていて、こうやって健保の宿泊施設の予約を取る。埼玉県民の日から二週間はやれディズニーランドのチケットをコンビニで安く買えるから連れていけだのといろいろ言ってくる。こっちとしては休みの日に溜まっている家のもろもろをやりたいとか、後はただ静かにぐったりしていたいという気持ちでいるのだが。
近所のスーパーとかの買出しにもとにかくついてきたがる。まあウィークデイは一回だけヘルパーがついて買い物にいくということになっているけど、それ以外はデイ・ケアにいくか、後は家で留守番だ。週末に家族と一緒に外出したいという妻の気持ちはわからないではない。でもこっちは一応、月曜から金曜までは真っ当に仕事をしているのだから。買い物だって、一人であれば短時間に集中してこなせるけれど、妻を連れてとなるとそういうわけには行かないのだから。
と、そんなこんなで箱根である。健保の宿に連泊。自分も24日を休み、娘も学校を休ませた。傍目には優雅的かもしれない。でもこの三日間、けっこうしんどかった。妻は不幸にも生理にぶち当たってしまったので、必要以上にトイレ等に気を遣わざるを得なかった。とにかく観光してても、いつも妻のトイレのことが頭から離れることがなかった。
それでもよもやないだろうと思っていたのだが、最終日の朝食の後に妻は大の方のそそうをしてしまった。トイレにあわてて入って便座に座る間際に間に合わなかったようで、下着の中に盛大にしてしまっていた。あと一時間足らずで宿を後にするのに、こうくるかと思いつつ、とにかく例によって義務的にかつ業務的に後処理をこなしていった。幸い装具も汚すこともなかったし、トイレの床もほとんど汚していなかったのが不幸中の幸い。
作業はまず妻の下半身を何度も拭いてきれいにし、トイレから外へ出すことを最優先にする。冷たいタオルを使用したから、出きるだけ早くに着替えをさせる。それからトイレの中に残した汚れた下着類の後始末だ。本当ならそのまま捨てたいところだけど、自宅じゃないからそういうわけにも行かず、これも例によってのことなのだが、便器の中で何度も手洗いしては汚物を水洗で流していく。正直この処理は何度やってもしんどい。今思い出しても泣きそうになる。
それでもこの作業ができるのは、国リハで看護師が同じような作業をしているのを見たことがあったからだ。自宅外泊から国リハに戻ってきた時に一度だけやっぱり間に合わずにそそうをしたことがあった。その時にも汚れた下着類は汚物処理室で看護師が手洗いしてくれた。処理室には水洗トイレと同じような形状の汚物を洗い流す装置があり、そこで看護師がビニール手袋をはめてはいたけど、汚物まみれの衣類を洗っては水洗で流す作業を行っていた。
実際汚物がたくさんついた衣類は廃棄するのならいいが、洗濯するとなるとまずついている汚物をぜんぶ落とさなくてはならない。で、どこで落とす。風呂場、洗面、結局洗い落とすにはトイレの便器の中ということになる。とにかく頭の中を真っ白にして、余計なことを考えずに作業に没頭する。でないとけっこうしんどい作業だ。逆にこれが出きれば、とりあえず介護のもろもろはなんでもこいという風にもなる。でも、やっぱり正直しんどい。
妻もここのところはそそう、失敗系が少なくなっていたのでけっこう自信を持っていたようなのだが、逆にそうだからこそなんだろう、自分の失敗にかなりショックを受けたみたいで、ずいぶんとしょげていた。でも例によって切り替えは早く、落ち込みが持続することはない。障害の影響、前頭葉なのか頭頂葉なのかはわからないけれど、落ち込みが持続することはない。脳梗塞片麻痺になった患者さんは、躁鬱病になることが多いという話を聞いたことがあるのだが、妻にどうもそういう部分は無縁のようだ。
今回の宿には介護体験用の専用浴室が設けられている。滑らない床、両側に手摺がついた大きな浴槽など。事前に妻が片麻痺であることを連絡してあったので、この専用浴室を二日間利用することができた。他に利用者がいる場合は、時間を調整してということになるのだろうが、今回はうちがほぼ完全貸切状態だった。妻が入りたいというので、二日間とも夜、朝と二回利用させてもらった。妻の生理ということもあったが、他に利用者がいない専用浴室なので、とりあえずよしとさせてもらった。
とはいえ夜、朝と一日二回妻を風呂に入れるのもまたしんどい作業でもある。妻の体を洗い、洗髪し浴槽に連れて行く。妻が浴槽に体を沈めたら、すかさず自分の体や頭を手早く洗う。一応妻が足を滑らしたり、転倒したりということがないようそこそこに緊張して注意を払うようにしている。ある部分、自分も浴槽に入ってはいても、けっしてのんびりとは出来ないのだ。
とここまで書いていて、ようは愚痴のオンパレードなのである。箱根へ行きました。ただ疲れましたということだけみたい。観光は初日は元箱根、関所跡の見物。二日目は一日かけて彫刻の森で遊ぶ。三日目は午前中に仙石原のガラスの森と星の王子さまミュージアムを観た。それから御殿場のアウトレットに立ち寄り。そんなところだった。
でも、本当に疲れた。それで今日はというと三食きちんと作ったし、山のような洗濯もした。おまけに妻の衣服の衣替えとかを遅まきながらやってみた。整理をしていると衣類でゴミ袋三つくらい捨てることになった。妻はそこそこ衣裳持ちではあるが、それ以前にとにかく衣服を捨てない。おまけに本人の理想体型を元に衣服を買っていた時期があり、買った当初からすでに着ることができないタグ付き新品もあったりする。妻の特異の性癖なのかもしれないけれど、私なんかからすると、ただただ「女ってやつは・・・」っていう感覚でしかない。
でもとにかく今回の四連休、ただただ疲れてしまった。