さまざまな手続き・申請書

仕事を休んだ。銀行、国際医療センター、保険会社などを回る。
銀行では駄目もとで団信保険の申請手続きについて問い合わせる。うちの場合は、私と妻がそれぞれ家のローンをもっている。3年前に家を建てたばかりだから、お互い半端じゃないローンを抱えている。団信保険は、「借入れ本人が高度な障害・死亡された場合は、保険金が支払われることにより、その債務を弁済することができる」というもの。脳梗塞片麻痺での適用があるかどうかはわからないけれど、とりあえず駄目元で申請してみようと思った。ネットで調べた限りでは脳梗塞では適用されない場合が多いらしいのだが、国リハのケースワーカーからは重度の高次脳機能障害患者で適用されたケースもあるという。
銀行の窓口では申請書が本店にしかないので、取り寄せたうえで郵送するとのこと。なんだ電話でもよかったなとも思った。あまり対応例がないのだろうな、窓口対応した女性も電話で長い時間問い合わせをしていたようだ。流れとしては申請書(医師の診断書、意見書添付)を銀行に提出し、銀行から保険会社へ、保険会社で審査のうえ適用、不適用をということらしい。
 銀行の後は、国際医療センターへ。3月1日に退院して国リハに移っているのだが、医師に頼んでおいた保険会社の入院給付金用の診断書がやっと出来たというので受け取りにいく。入院はジャスト二週間。頭蓋形成手術を行ったとはいえ、診断書自体は医師が書いた字数はぜんぶあわせても50字くらいなのに、一ヶ月もかかるのだから本当に困ってしまう。今回も前日電話を入れたところできていますとの返事。おいおい出来たら連絡してくれる約束だっただろうにとの言葉を呑んでそれでは明日受け渡しをとしたんだった。国リハではここまで遅くなることはない。やっぱり医療センターはシステム化されていないなとつくづく思うよ。
 診断書の交付手数料は6000円也。この間でも医療センターにしろ、国リハにしろ何度この手の診断書を交付してもらったことか。入院給付金用診断書もこれで3度目。これ以外にも身障手帳用の診断書、会社提出用の診断書などなど。それぞれに一回5000〜6000円の手数料を支払ったいる。わずか数行の病状説明を書き加えるだけ、あとは病院名、医師名の捺印だけでこの金額ははっきりいって高すぎると思うのだがどうなんだろう。医療費の問題はいろいろとでてくるけど文書交付手数料が問題にされたことってあるんだろうかとも思う。内容、記載量からしてもあまりに暴利貪りすぎと思うのだが。
 診断書など今のOA技術からすれば簡単に各種提出用フォーマットで作成できそうだし、もっと簡単な流れにもっていけそうな気もするな。必要なのは病院、医師の証明印だけだと思うのだが。
 医療センターでは妻のCT、MRIの写真をすべて借り受けた。これも退院前に依頼しておいたものだった。なにかの折に必要になるかもしれないのと、その都度借り受けるために足を運ぶことを考えたからだ。本当はコピーしてもらうのが理想的なのだが、コピーは出来ない。貸し出しならということだった。これも医療に関する疑問の一つだが、こうしたレントゲン写真が患者本人所有にならないのが不思議だ。転院やセカンド・オピニオンを得る場合などに必ず必要になるのにその都度借り受けるという形をとる。転院先ではコピーをとる場合もあるけど、たいていの場合はまた同じCT、MRIをとる。その都度医療費がかさむというのに。もちろん病状によっては経過によって再度、再々度CTをとる必要もあるだろうとは思うが。
 病院によってはCT、MRI写真は必ず患者に提供するところもあるらしい。医療サービスとしては、またインフォームド・コンセントの観点からも正しい対応だと思う。医療情報、診療、治療情報が病院に独占されていることに誰も疑問をもたないのかなとも思う。どうせこの手のレントゲン写真などは病院の保管庫に置かれて、ある時期になると廃棄処分にでもなっているんだろうに思うのだが。理想をいえば、レントゲン写真、カルテ等がすべて電子情報化されていて、病院間でも簡単に情報のやりとりが出来たり、患者側の申請によって簡単に閲覧、提供ができるようになればとも思う。今のOA技術からすれば簡単に出来そうだとも思うのだがな〜。
 医療センターの後は新宿にある保険会社の窓口に行った。妻が入っている年金型保険にも死亡、高度障害による一時金支払い項目があるので、こちらも申請書を入手するためだ。身障手帳の申請により障害も固定されてきたのだから、それに沿って様々な手続きも行っていくことになるのだろう。とにかくなんでもやってみる。駄目もとは承知のうえだ。それくらい我が家の状況は逼迫しつつあるのだから。