箱根旅行2日目。
箱根園~九頭龍神社
これも妻がテレビから仕入れたネタで駒ケ岳の山頂に芦ノソラという新しい展望スペースができたという。ウッドデッキを敷き詰めた展望スペースらしい。しかし昨今の観光地で展望台があったところには、こうしたウッドデッキ仕様の〇〇テラスとか、〇〇ウッドとか、そういうのが出来ている。伊豆でも碧テラスとか小室山リッジウォークとかあるみたい。
ということでとりあえず行ってみることに。駒ケ岳ロープウェイに乗るためには箱根園の駐車場に止める必要がある。一日1000円なりで、ロープウェイを利用したり箱根園の水族館や店舗を利用したり。あとは遊覧船に乗ったりとか。
今回はとにかくロープウェイの乗り場に行こうとすると、エレベーターが止まっている。そして点検整備のため休止中の張り紙が。やっぱり事前にHPとかで確認してから来ないとダメですね。
がっかりだよ。
仕方なく箱根園の土産物屋などを少し見る。そのまま遊覧船に乗って関所の方に行こうかとか、水族館に入るとか思ったけれど、いずれも何年か前にやっている。できれば行ったことがないところということで、そういえば箱根園から歩いて行けるところに湖水に鳥居がある九頭竜神社があることを思い出した。
箱根九頭龍の森 | 箱根・芦ノ湖畔のホテル ザ・プリンス 箱根芦ノ湖
箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮の由緒並に宝物と文化財 | 箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ
箱根園の隣にあるプリンスホテルの先に遊歩道入り口がある。そこから徒歩20分ということで行ってみることにした。
遊歩道は舗装されていないが、それなりに整備されていてけっこう広め。なので車いす押していても最初のうちは苦にならなかったのだが、途中からじょじょにアップダウンがきつくなる。上りもかなりしんどく、その一番上付近にはご丁寧に石のベンチが用意されている。つらいでしょう、どうぞお休みくださいと言わんばかり。というわけで死にそうになりながら、しばし休む。やっぱり年だなと思う。来年70だし、これはもうあかんなと。


途中で外国人観光客と何組もすれ違う。最初の何組かから、「今日は」と声をかけられる。みなさんあえて日本語を使われるみたい。なので、その後はすれ違う外国人にはこちらから積極的に「今日は」と声かける。向こうも「今日は」と返してくる。こういうのはなんかいいなと思いつつ、内心はそれどころじゃないくらいにゼイゼイしている。
アップダウンのアップではなく、ダウンもけっこうあるのだけど、それはそのまま帰りには地獄となること決定なので内心穏やかではない。案内では徒歩20分とあるけど、車いす押しているととてもとても・・・・・・。たぶんゆうに30分はかかっただろうか。
途中で九頭龍の森の入り口で入園料一人600円を払い、そこからさらに遊歩道を進むとようやく九頭龍神社に到着。その手前あたりで木々の間の湖水からは例の湖水の鳥居も見える。
そして別の方に目を向けると遊覧海賊船なども見える。
望遠にするとこんな風だ。
そして九頭竜神社はこちら。
階段をのぼってお賽銭を投げ入れ、いつものように家族の健康をお祈りしました。
さらに湖水の方に降りる階段があり、下にも小さな祠がある。
そのあたりから見る鳥居。
そのあたりには小さな桟橋があり、箱根園からモーターボートで鳥居のあたりを通って九頭竜神社に参拝するというコースもあるようで、ちょうどご婦人二人を乗せたモーターボートが到着してきた。後で調べると料金は往復2200円とか。こういうのもありかと思いつつも、ボートから桟橋に移るのはちょっと妻の場合は難しいだろうなとも。
帰りもまた遊歩道、地獄の行軍だけど、アップダウンの場所やどのくらい上りが続くとかの先が見えるので、行きよりは幾分か楽だった。やっぱり先が見える見えないっていうのは重要なのかもしれない。
この遊歩道は11月上旬は紅葉が見頃なので、その時期に来るのが一番いいかもしれない。といっても多分次はないかなと思っている。やっぱりだんだんと車いす押していてもしんどさ増してきているのは事実。そして無理して足腰痛めたりすれば、今後の生活にも影響でる。介助するこっちも無理がきかない年齢になってきたということなんだとは思う。
その後は箱根園のフードコートみたいなところでパンとコーヒーという軽食で、昼食をすませた。これも6時からの宿の夕飯を美味しく食べるため。
ポーラ美術館
その次に向かったのはポーラ美術館。結局また仙石原に戻ってきたことになる。箱根観光だと、宿のある仙石原から芦ノ湖のあたりを行ったり来たりという感じである。
そしてポーラ美術館はいつも必ず行く美術館でもある。今回の企画展は「ゴッホ・インパクト」というゴッホの西洋絵画史の中での位置づけ、日本での受容、さらに現代日本美術への影響などに着目したもの。これについては別途感想を書きたいと思っている。
もう一つはイギリスの現代美術家ライアン・ガンダーの作品展。二つの展示場所に作品がインスタレーション的に展示してあるだけでなく、入り口付近などにも球体の展示があるなど、けっこう攻めてる感がある。最近は近代西洋絵画だけでなく、積極的に現代アートの収集や展示も行っているポーラ美術館だ。箱根で印象画の名画を観ようというコンセプトから、箱根でお洒落な現代アートを体験するみたいな方向に、じょじょにシフトしているようにも思える。まあこのへんも箱根という観光地での美術、アートの見せかたの工夫なのかもしれないし、ある種のマーケティングに基づくものなのかもしれない。
ちなみにライアン・ガンダーという作家さん、骨形成不全症という難病で障害を抱える車いすユーザーの芸術家でもあるようだ。