町中華と難波田城公園

河童軒-ラーメンセット

 一ヵ月点検の後、三芳町から富士見市あたりをグルグルと少し回ってみた。まあこのへんは20年近く前に住んでいたし、所沢のリハビリ病院に妻が長期で入院していたこともあり、けっこうどの道も知っている。

 まだ昼飯を食べていなかったので、以前から妻が行きたいと言っていた254号線沿いの中華料理屋河童軒に行ってみることにした。最初に通ったときには駐車場が満杯だったので、そこから三芳町役場の方に向かい、三芳の下富とか上富とかのあたりを回ってみる。三芳には三富といって、上富、中富、下富という地名がある。いずれも江戸時代、たしか柳沢吉保あたりが開発をはじめ、徳川吉宗の頃にさかんに新田開発が行われたとか、なにかで読んだことがある。ちなみにこの「富」は「とめ」と呼ぶ。そのへんがどうにも田舎臭い。

 あたりをぐるりと回って、もう一度254号を流していると、今度は河童軒の駐車場全部空いている。時間は1時半少し前。なので入ってみることにする。この店はけっこう一部では有名で、特に炒飯が人気だとか。

河童軒

 自分が頼んだのは一番人気の醤油ラーメンとミニ炒飯のセット。妻は麻婆定食にした。

 

 ここの炒飯は前日に作った炒飯を一日寝かして、注文が入ったらまた火をいれて焦がし醤油で味を調えるのだとか。たしかに香ばしい感じだ。色の黒っぽいのは刻んだ椎茸が一日寝かした間にうまい具合に色付けするのだとか。確かに評判になるだけの炒飯だとは思うけど、人によっては、作りおいて一晩寝かした炒飯に抵抗を覚えるかもしれない。

 醤油ラーメンの方はまさに王道、昔ながらのシナそばっていう感じでかなりイケル。なにかこう昭和の中華の王道みたいな感じがする。しかしまもなくアラ古希を迎えるというのに、こんなに高カロリーの飯食っていていいのかと、ふと我に返る部分もあるが、まあここは昭和的に「これでいいのだ」ということにする。

 店内は一応エアコン効いてはいるのだが、ラーメンを食べているうちにじわじわと汗ばむようになる。各テーブルには団扇が備え付けてあるので、団扇で仰ぎながらふうふうとラーメンを食べる。これもまた昭和的な感じがした。

波田城公園

 食後のちょっとした運動ということで富士見市の難波田城公園に行くことにする。ここは鶴瀬の駅からららぽーと富士見に向かい、254号線のバイパス(とかっては言っていた)を超えてすぐの田園地帯のなかにある。鎌倉時代から室町・戦国時代にかけて武蔵の国の豪族だった難波田氏の城跡である。城といってもいわゆる天守閣のあるような城ではなく城館でありその跡でる。そこには移築された古民家数軒と資料館、整備された蓮池などがある。

 ここを訪れたのは前の車の1年点検の後で2022年のことだ。そのときも思ったが、ある種の別世界というか、とにかく人がいない、少ない。今回も土曜日の昼下がりだというのに、管理をしているシルバー系の方々や、資料館の職員などがいるだけ。小1時間滞在したけど、見学者は2名、別に虫取りにきていた親子連れが2組くらいだった。

 まあ夏で暑い時期だということもある。でもほんの少し離れたところにあるららぽーとにはそこそこの人が来ている。まあそういうものか。

 さすがに朝9時過ぎから動いているので、エアコンが効いた資料室に置いてある椅子に座ってちょっと休んだ。あとで妻にいわせると30分近く寝ていたらしい。それから古民家の座敷にあがって、そこでも大の字になってしばし休んだ。もう年寄なので休めるときに休んだほうがいいと。妻は元気に車いすで古民家の周りや蓮池のあたりをぐるりとしていたようだ。