零細企業であっても一応株式会社なんで決算もあるし、株主総会もある。1年に一度のことであるし、すでに7回目。議長としても4回、2期も経過している。それでもこういうのは中々慣れない。事業報告書を読み上げ、自分で作った議事シナリオに沿って進めていくのだが、少人数の株主の前だというのに、とにかく慣れない。声は上ずるわ、自分でも情けなくなる。
まあ一年に一度のことで、諸々大目にみてもらうしかない。しかし大企業の株主総会の議長となると、数百人、あるいは数千人の株主を前にして淡々と議事を進めなくてはならない。慣れなんだろうけど、多分自分には無理だろうなとも思う。
さてと、これで後2年はこの仕事を続けることになる。とはいえこれが最後かなとも思わないでもない。下が育っていれば次の期はない。ひょっとしたら会長職なんてのもあるかもしれないが、多分それも1年というところか。まあ年も年だし、そろそろ趣味を中心とした生活にという思いもあるは。とはいえ蓄えも潤沢とはほど遠いし、年金もスズメの涙みたいなものだ。
子どもの卒業まで後2年。今の仕事を降りても何らかの仕事をしていかなくてはいけないだろうとは思う。特に手に職というのもない。真面目に何か少しでもつぶしのきくようなこと始めるかなとか考えないでもないけど、それ以前にもう還暦過ぎのじぃさんなのである。
真面目に何か資格とか、趣味と実益を兼ねてみたいな何かを見つけるべきなのかもしれない。後2年、いったい何があるんだろう。
とはいえ、そんなことよりも今の仕事、一応責任ある立場なので、それをきちんと全うすること、人を育てること、仕事の質を高め、少人数でも収益が上がるように体質改善に務める。まずは眼前の仕事にきちんと取り組み。当たり前のことだが、それをこなさない限り、次がどうのということはないのかもしれない。後2年、肝に命じる。
