消費税率引き上げ

今日から消費税が8%になった。
前日に思ったのは、消費増税による業務上のトラブルがないようにということだった。システムや販売管理面でのトラブル、いちおうすべて確認済みであったけれど、こればっかりは何があるかわからない。
自分で運営しているPC関連のファイルについては、前日夕刻に税率を変更して税額計算を変えた。それによる検証も行っていた。ノープロブレム!
ある意味で、すでに我々は消費税と25年もつきあっている。業務面でも経験則ができている。ただそれだけのことなのかもしれない。
しかし景気は確実に悪くなっていくだろう。つい先日も銀行の担当者と話をしたのだが、若い担当は消費税の景気への影響は最小限に抑えられるはずである、また10%まで上げることはすでに諸外国への日本の公約となっているので、必ずやるとのたまっていた。もし10%引き上げを行わない場合、海外の投資家から日本はそっぽを向かれるとも。なんだかその言い方、論調が、皮相なエコノミストのそれそっくりで、軽く軽く聴こえてきた。
内心では実経済はそんな簡単な問題じゃないと思うし、景気は確実に悪化するだろうとは思った。もっとも銀行家に対して真っ向から議論ふっかけてもしょうがないし、若き銀行マンのご高説をとりあえず得心するように聞いてはいた。大人の対応ってやつだ。でも絶対に違うと思うぞ。
今のアベノミクスにしたって実態経済とは確実に異なる。景気が上向きのように見えるが通貨供給量を増やしているだけ。それとある種の期待値、もしくは株式市場へのけっこう露骨な介入によって株価を押し上げているあけでもある。それらが円安傾向に導いている。円安のため海外市場をメインに商売している輸出企業の業績があがっている。まともな商売によって、商品力によって業績をあげているわけではない。
だいたいにおいて、円安というのは日本の国力が低くなっているってことじゃないのか。円高は逆に日本の信用が高まり、安定しているからこそ国債が買われているということの証明ではないのかとも思う。やや皮相な、あるいは極端な見方かもしれないが。
円安で輸出企業が最高益をあげているが、逆に資源等の輸入は価格があがり国内での生産をメインにしている企業は悲鳴をあげている。今の経済政策が順風満帆なわけじゃない。
なんとなく増税初日にそんなことを思っていた。