ネッド・ドヘニー

一ヶ月くらい前だったか、「HARD CANDY」が聴きたくなってカセットテープをひっくり返した。まだ100本以上カセットも持っているのだ。捨てられないのだ。
たぶん20数年前にレコードからダビングしたのがあったはずなのである。A面が「HARD CANDY」、B面が「PRONE」だったか。だいぶくたびれて来たカセットプレイヤーでもいちおうきちんと鳴る。オリジナルのレコードはとっくの昔に喪失してしまっている。しみじみ聴いていたのだが、これってCD出ていないのかと、何気にアマゾンで検索すると、なんとなんと「HARD CANDY」と「PRONE」が1枚に収まったCDがあるという。早速ポチッと購入、それが今週届いた。

Hard Candy/Prone

Hard Candy/Prone

  • アーティスト:Ned Doheny
  • 発売日: 2011/07/26
  • メディア: CD
いや〜懐かしい。70年代のウェストコースト系のフォークロックの流れだな。ドヘニーは(最近はドヒニーと表記されるようだ)、AOR系と称されるようだが、まあその手のジャンル的レッテルはどうでもいい。少人数のバンドで、アコースティック・ギターをフィーチャーした正統的なフォークロックである。やや中性的な甘い声がAOR的ととらえられるのかもしれない。さらにこの2枚のアルバムはソウル風というか、ファンキー、R&Bテイストが加味されている。もともとドヘニーにそういう志向性があったのか、あるいはプロデューサーに起用されたブルーズ・ブラザーズのブルースギターの名手スティーブ・クロッパーのカラーだったのかはわからない。後にこの流れからチャカ・カーンの大ヒット曲「Whatcha' Gonna Do For Me?」とかも手がけるんだな。
私にとってドヘニーとの出会いはというと、たぶんこの一枚である。
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友達に「いいよこれ」みたいな感じでダビングしたテープを借りてはまったんだったか。その後、だいぶしてから都内のどこかの書店の店頭でレンタル流れのワゴンセールでCD見つけた時は小躍りしかけたもんだった。あれは書店回りの営業してた頃だったのだろうか。だとすると仕事さぼる不良営業だったのかもしれんな。このアコースティック・ギター一本によるセルフカバー盤は今でも愛聴している。とにかく名盤だな。
ドヘニーについての詳しくはこのあたりか。
Ned Doheny
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