朝まで生テレビ

「激論!原発ゼロ社会の検証」
朝まで生テレビ!|テレビ朝日
よせばいいのに全部見てしもうた。「朝生」をライブで全部見るなんて、それこそ20年ぶりくらいか。たいてい見てて気分悪くなる、かえってストレス溜まるなんてことが多いから、ここ10年くらいはほとんどチャンネル回すことすらなかったのにね。
で、面白かったか?いいえ、しんどかった。首都圏反原発連合のmisaoさんとか原田さんや緑の党の女子とかも出ていたけど、あんまり発言機会もなかったし。展開としては主演、福山、田原、野村、助演、柴山、澤、田坂みたいな感じか。脇でいい味出していたのが吉岡センセイ。悪役イメージ一手で引き受けていたのが池田か。しかしこいつはいつも通り本当にアホやね。数字だのコストだのと客観性を装っているが、吉岡センセイから「私は物理学をずっとやってきたので数字というのは一番あてにならないということを知っています」とか「ましてやコストの試算なんてどうにでも変えられる最もあてにならないものです」とやんわり否定されても、なんも反論できない。ここらがけっこう面白かった。
そして多くの人がそう思っていたようだが、結局今回の議論は田坂氏の論ですべて答えが出てしまっていた。以下、田坂氏のTwitterから。

田坂広志 (@hiroshitasaka) | Twitter
朝まで生テレビ」で語ったこと(1)
⇒問題の本質は「原発ゼロ社会」を選択するか否かではない。使用済み燃料と高レベル放射性廃棄物の最終処分の問題を解決しないかぎり、好むと好まざるにかかわらず「原発ゼロ社会」が必ず到来する。それこそが本質的問題。
朝まで生テレビ」で語ったこと(2)
⇒9月に学術会議が、「日本において、使用済み燃料と高レベル放射性廃棄物地層処分を行うことは、不適切」と提言。この意味は、極めて大きい。廃棄物の数百年の長期貯蔵を余儀なくされ、いずれ原発は止めざるを得なくなる。
朝まで生テレビ」で語ったこと(3)
⇒仮に原発のコストが最も安くとも、仮に絶対安全な原発が開発されても、高レベル放射性廃棄物と使用済み燃料の最終処分ができないかぎり、原発は稼働できない。原発を稼働したければ、この問題をこそ正面から論じるべき。
朝まで生テレビ」で語ったこと(4)
⇒「原発に依存しない社会」をめざすのではない。「原発に依存できない社会」がやってくる。その現実を直視すべき。これは政府と国民にとって、「政策的選択」の問題ではない、「現実的制約」の問題である。そのことをこそ理解すべき。