東原小学校プレハブ校舎リース延長の件

7月18日に新人市議のいいぬま市議、小川市議のそれぞれのサイトから引用して東原小学校のプレハブ校舎リース延長について書き出してみた。
http://d.hatena.ne.jp/tomzt/20070718/p1
これについてブロガー山川寿美江元市議が報告している。

リース契約の切れた校舎で4ヶ月。またまたふじみ野市
http://sumizumi9.tea-nifty.com/yamakawa/2007/08/post_daf5.html

しかし立場が異なると、視点を変えるとこれほどまでに事実というものは違った容貌となるということを認識させてくれる。おがわ市議やいいぬま市議のブログでは、市は業者とのリース延長についての協議、交渉を続けていたのだが、一転して業者より内容証明が届いたという報告だった。おそらく市の説明がそういうことだったのだろう。それが山川氏のブログによると、ようは市の怠慢によりリース延長の契約が成されていなかったということになるわけだ。よって業者は契約が結ばれていないためプレハブ校舎の返還を求めて内容証明を送ったということになる。
まあ理由は一にも二にも東台小学校の建設の遅れということなのだろう。東台小学校の建設がもっと早期に行われていれば、プレハブ校舎の再延長などはあり得ないということだったわけだ。ではなぜこれほどまでに東台小学校(=第七小学校)の建設が遅れたのか。これはもう簡単な話で、もともと大井町はこれを二市二町合併を前提として考えていたわけ。これが住民投票でお流れになり、あわてて上福岡との一市一町の合併を合併特例債がもらえる期限ぎりぎりに成立させて・・・・・。ところが思ったように特例債がおりないために、泥縄的に建設計画が遅れてしまい・・・。気がつくとプレハブのリース延長もすっかりぶっとんでいて・・・・。まあ、そんなところなんだろうな。
現役市議さんたちも市の説明をうのみ、丸呑みするだけでなく山川元市議のような気概をもってきちんと批判的に受け止め、追求すべきじゃないのかなとも思う。もちろん山川氏のレポートが100%正しいといえるかどうかわからないけれど。でもね、小川市議やいいぬま市議のレポートよりも山川氏のブログのほうが簡潔にして明解なようにも思えたりするわけだ。それなり各地で実績のある業者がいきなり内容証明つきつけるかどうか。そんなことをすれば今後の商売にも影響するだろうに。それ以上に契約延長をしないまま引き続き新学期を向かえて使用、占拠を続けている市当局のほうがおかしいと思うのが普通じゃないのだろうか。
山川氏が指摘しているように四ヶ月もの間契約状態がないまま使用していたことの危険性を現役市議は誰も問題視しなかったのだろうか。山川氏の言うように地震や火事といった災害や事故があった場合の補償問題はどうなっていたのだろう。校舎はね、子どもたちが毎日の生活の場として使用しているところなんだよ。それがきわめて無責任な状態のまま放置されていたということ、それに対しての責任問題を誰も問うことがないことのほうが問題のような気がしないでもない。
期せずしてあの悲劇的なプール事故から1年を経過し、市は様々な意味での安全性点検を実施するとしていた。でも事務的手続きを先延ばしして、責任を曖昧なまま放置しておくというのは、まさしくプール事故の根底にあった市(旧大井町)の体質そのままのような気がしてならない。しかも管轄はいずれも教育委員会ということになるんだろう。
市は今回のプレハブ件ではまったく悪くありません、業者と延長交渉を継続していました。いきなり内容証明送りつけた業者が悪いのですと明確に反論、証明していただければ有難いところなのだが、プール事故についても1年を経過し、関係職員が在宅起訴されるというのになんらの原因究明もでき得ない自治体なのでもある。
そう、少なくとも私はあのプール事故のこともけっして忘れてしまったわけではないのだよ。あの「ずさんの連鎖」のもとがどこにあったのか、欠陥プールが設計段階から欠陥品であったことを含めて何一つ究明されていなこともきちんと覚えておかなくてはと改めて思うのだが。